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<スズケンDIアワー> 平成22年6月17日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全性情報 最近の話題(20)〜薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業について


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

icon はじめに

  「良質な医療を提供する体制の確立を図るための医療法等の一部を改正する法律」(平成18年6月法律第84号)により、薬局が「医療提供施設」として位置づけられました。同時に、薬局は病院等と同様に、次に述べる4つの項目にみられる安全確保のための体制作りが義務化されました。

 その安全確保のための体制としては、1.薬局における安全管理指針の整備 2.薬局における安全管理のための職員研修 3.薬局内での管理者への調剤事故報告の徹底 4.医薬品の安全使用・管理のための業務手順書の作成 としています。
 また、平成16年度より財団法人日本医療機能評価機構(以下、「評価機構」)で行われてきた医療事故防止と医療安全の推進を目的として医療事故情報やヒヤリ・ハット事例の収集等を行う医療事故情報収集等事業において、薬剤に関するものが約3割を占めています。こうした背景を踏まえ、厚生労働省の補助事業として評価機構において「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」を開始し、平成21年4月1日から、薬局の参加登録、事例収集を行っています。
 そこで、今回は、この「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」について紹介します。

icon 事業の概要

 事業の概要については、「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」は、全国の薬局から報告された健康被害を引き起こしそうな「ヒヤリ」又は「ハッ」とした事例等を収集・分析して広く提供することとしています。広く提供することにより、薬局が、医療安全対策に有用な情報を共有するとともに、国民に対して情報を提供することを通じて、医療安全対策の一層の推進を図ることを目的としています。
 参加登録として、この「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」に参加する薬局は、評価機構のホームページから参加登録を行う必要があります。平成22年3月31日現在の登録している薬局の件数は2244件です。この数値は全国の薬局の5%にも満たない数であり、 報告事例がない段階でも登録は可能であることから、安全管理の意識向上のためにもより多くの薬局がこの事業に登録することが望まれます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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