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<スズケンDIアワー> 平成22年7月8日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(24)不整脈その2


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon QT延長症候群の病像

QT延長症候群:症状・検査

 医薬品を飲むと、めまいがする、頭がふらつく、気が遠くなる、失神(短時間の意識喪失)、けいれんの発作、などが出てきたときには、QT延長症候群を考えてみることが必要です。
 QT延長症候群の診断・検査としては、心電図と、血液ではカリウムを中心とした電解質の検査が重要です。
 心電図では、心電図のQRSの幅(活動電位の持続時間に相当し心室筋肉の脱分極から再分極までの時間)が、0.44秒以上で注意して、0.56秒以上では、医薬品の使用は禁止であるとされております。
 ヒス束の電位図というのも診断に用いられます。LQS(Long QT syndrome)が、QTの間隔の延長により、多形成の心室頻拍を発生し、時に心室細動に移行するQRSベクトルの連続的変化が特徴の心室頻拍と言えます。TdPというのは「先端のねじれ」というフランス語で、英語では、tosion of pointすなわちQRSという心電図のピーク、ポイントが基線の軸に触れた状態(tosion)になっているということです。

「病態 1」QT延長は・・・

 病態としては、カリウムイオンが細胞内より外への流出で、APD(action potential duration)の予備力減少により、密度が減少するのがその原因と理解されております。正常人では十分存在するのでありますけれども、慢性心不全患者などでは、これが減少しており、再分極予備力が乏しいので、低カリウム血症でQT延長を来すとの記載もあります。先天性ものもありますが、難聴のあり、なしにより二つの疾患に名前がついております。

 

提供 : 株式会社スズケン



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