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<スズケンDIアワー> 平成22年7月8日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(24)不整脈その2


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon 添付文書の中のQT症候群

「2」TdPの病態

 QT症候群の診断には、心電図検査が一番重要なわけです。医薬品についての記載は、JAPIC2010年版の検索では、29の商品名があります。いずれも不整脈の治療薬で、一般名アミオダロンなどであります。

Brugada症候群

 前述のBrugada症候群についてはピルシカイニドなどに書いてありますが、重要な基本的注意を読みますとBrugada症候群とは、特徴的な心電図変化についての名称で、右脚ブロック及び右側の胸部誘導心電図(V1〜V3)のST上昇が顕在化したもので、それに伴う心室細動、心室頻拍、心室性期外収縮等の症状がBrugada症候群であります。
 もう一つのWPWについて、医薬品を簡単に触れてみたいと思います。これは、医薬品としては、偏頭痛治療剤の5-HT1B/1D受容体作動薬ですが、そこにWPWがどういうものであるかが書かれています。房室副伝導路であるKent束伝導によるPRが短縮(0.12秒以下)、QRS幅の延長(0.12秒)と書かれています。

icon おわりに

 きょうのお話は、最初の方は、心室の頻拍であります。また、後半は、心房の頻拍でした。どちらにしても脈が非常に速くなってくる。それにより、症状が発現し、特に有害事象の診断マニアルなどにその診断基準が記載のとおり、めまい、心室からの血液の流れが低下したときの全身運動に、また、抗不整脈薬、偏頭痛治療薬を使用しているときには、基本的にきょうお話ししたことについて、注意する必要があると思います。
 不整脈は、そのほかにもありますが、完全房室ブロックとしては、α、β遮断薬などがあり、心臓の突然死にもつながります。再分極が遅れますと不整脈が発生しやすく、QRSは、心室の興奮の波です。心房の興奮にはナトリウムが影響します。再分極には、カルシウムと、カリウムが主に影響をしてきます。電解質の異常、酸塩基平衡の異常への注意が重要です。いずれ、電解質について、お話をさせていただきたいと思っております。

 

提供 : 株式会社スズケン



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