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<スズケンDIアワー> 平成22年7月29日放送内容より スズケン

腎性貧血治療薬 ダルベポエチンアルファ(遺伝子組換え)


昭和大学腎臓内科 教授
秋澤 忠男

 本剤は2007年4月に血液透析、腹膜透析施行中の腎性貧血を対象とする静注製剤が承認され、透析患者には広く使用されてきましたが、2010年4月、新たに透析導入前の保存期腎不全、および腹膜透析の腎性貧血に対し、静注と皮下投与が承認されました。ここでは、新たな承認を得た保存期腎不全の腎性貧血に対する使用を中心にお話しします。

icon 腎性貧血とは

 腎性貧血は腎不全患者に最も高頻度に出現する合併症の一つで、主因は腎臓で産生・分泌される造血刺激ホルモンであるエリスロポエチンが、貧血の程度に相応して十分産生・分泌されないエリスロポエチンの相対的欠乏とされています。したがってエリスロポエチンを外因性に補充することで治療効果が期待され、わが国では1990年から血液透析の、そして1995年から透析導入前の保存期腎不全と腹膜透析の腎性貧血治療薬として遺伝子組み換ヒトエリスロポエチンが承認され、腎性貧血治療の第1選択薬として多くの患者に使用されています。しかし、遺伝子組み換エリスロポエチンの半減期は短く、とくに通院頻度の少ない保存期や腹膜透析患者では、遺伝子組み換エリスロポエチンの注射を主な目的に毎週、あるいは隔週の通院を強いられることも稀ではありませんでした。

 

提供 : 株式会社スズケン



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