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<スズケンDIアワー> 平成22年8月26日放送内容より スズケン

第58回日本化学療法学会総会


長崎大学大学院感染免疫学 教授
河野 茂

icon 教育講演から

 続いては、各領域の第一人者の先生方による教育講演から4題をご紹介いたします。
 まずは、産業医科大学の松本哲朗先生に「尿路感染症の化学療法を考える」と題し、原因菌サーベイランスの重要性からエビデンス構築に向けた臨床試験の推進までご講演いただきました。
 昭和大学医学部の二木芳人先生には「呼吸器感染症における将来への課題」と題し、適正抗菌薬療法に関する教育プログラムや指導者の育成、さらには停滞する新薬開発の問題についても取り上げて頂きました。
 さらに同志社女子大学薬学部の森田邦彦先生に、「科学的根拠に基づく感染症治療薬の適正使用」として、日本における適切な「用法・用量」や、製剤上の工夫が施された抗真菌薬の有用性についてお話いただきました。
 また、今大会のプログラム委員長をお願いした、大分大学医学部の門田淳一先生には、「呼吸器感染症におけるマクロライドの臨床応用を再考する―Novel actionを含めた治療と予防の観点から―」と題して、長年の研究に基づくデータと将来の展望についてご講演いただきました。

icon シンポジウムから

 続いてシンポジウムでは尿路感染症や呼吸器感染症など患者も多く重要な疾患に関する診療の課題やガイドラインの作成状況のほか、世界を震撼させたパンデミックインフルエンザの基礎・臨床や対策にわたる幅広いご討論などが実施されました。
 また「臨床まで到達するか?新規抗真菌薬」として、現在の真菌感染症治療薬をレビューしていただいた後で、新規抗真菌薬「T-2307」、ポサコナゾール、カスポファンギンに関する国内外の状況についてご講演いただいた他、感染症診療にまつわる 薬剤・微生物・ホストのそれぞれについて多くのシンポジウムで最新の知見をご発表頂き、国際共同治験や職種間の連携にまで触れるなど話題には事欠きませんでした。
 さらには国際化学療法学会との共同シンポジウムとして“Development of newer antimicrobial agents against resistant pathogens”“The epidemiology and clinical management for intractable infection”の2セッション、アジアの先生方との共同シンポジウム“Asian Communication and Collaboration ― Dangerous and Resistant Pathogens in Asia ―”、計3つのシンポジウムを開催し、化学療法をグローバルな視点で考える場を提供できたのではないかと思います。

 第58回日本化学療法学会総会学術講演会は会期中の参加者が1,500人にのぼり、多くの活発な議論が行なわれ、非常に盛会であったことは、総会長として大変ありがたく思っています。
 ご参加者の皆様をはじめ、関係者の皆様のご協力のおかげで盛会のうちに終了することができました。また多くの企業、団体などからご援助、ご協力をいただきました。心より感謝申し上げ、私の話を閉じさせていただきます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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