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<スズケンDIアワー> 平成22年9月16日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全情報―最近の話題(21)〜適正使用情報提供状況確認等事業について〜


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

icon まとめ

まとめ

 情報入手手段としては「製薬企業のMR」が70%以上を占めるものの、一方で「製薬企業によって情報伝達能力(MR教育)に差がある」「情報提供の頻度、提供時期、内容に統一性がない」「情報を確実に入手できているか不明」との意見が見られました。特に定期的に添付文書改訂等の有無やその内容を確認するなどの組織的対応が行われていない医療機関については、プッシュメールの活用促進は有効であると考えられました。
 また、「情報の重要度・緊急性が不明である」「情報量が多すぎる、改訂頻度が高すぎる」との意見も多いことから、適正使用情報の提供にあたっては、重要度・緊急性や医薬品種別等、利用者のニーズに応じて情報を分類・整理して提供する方策の検討が望まれます。
 医療機関側の情報入手手段としては、能動的な入手手段よりも、受動的な入手手段の割合が大きいことが解りました。
 入手した添付文書改訂情報の院内への周知方法としては「情報を印刷して配布」が40%程度を占めました。これらの結果から、周知においては、双方向かつ必要な場面での周知がより有効であると考えられます。こうした周知方法としてはわずかながら回答のあった「オーダリング、電子カルテシステム上でメッセージとして表示」「使用している患者のカルテへ注意書きを貼付」等の方法が有効であると考えます。一方で、情報が確実に伝達されたかどうかを確認する方法についても併せて考える必要があります。
 院内周知の際の問題としては、現場職員、特に医師の情報に対する認識不足が指摘されています。これらの問題を解決する手段としては、情報の重要度・緊急性等の観点から優先順位付けを行うことや、職員への適正使用に関する啓発を推進することが必要であると考えられます。
 プッシュメールは、わが国の医療機関へ、その立地や規模を問わず均質な情報を提供できること、また、他の入手手段に比べ早期に医療機関側へ確実に到達することから、今後は、適正使用情報の入手における気付きの機会を提供し、さらに関連する情報へ誘導する手段として、今まで以上に活用促進を図ることが望まれます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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