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<スズケンDIアワー> 平成22年9月23日放送内容より スズケン

話題の新薬2010−(2)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

 この番組では、新しく薬価収載された新薬の中から、特に注目される品目について解説しております。

icon 抗うつ薬;ミルタザピン

 まず、抗うつ薬;ミルタザピンについてお話しします。

ミルタザピンの構造式

 ミルタザピンは新しいジャンルに入る抗うつ薬で、オランダで創薬されました。この薬はシナプス前アルファ2アドレナリン自己受容体及びヘテロ受容体の作用を抑制し、脳内のノルアドレナリン及びセロトニンの遊離を増大させ、5-HT2及び5-HT3受容体拮抗作用によって、選択的5-HT1A受容体の刺激を増強させます。1994年オランダで承認され、現在世界93カ国で臨床使用されています。
 効能・効果は、うつ病及びうつ状態ですが、24歳以下の患者では自殺念慮等のリスクが増加するという報告があり、使用に当たっては十分注意する必要があります。通常、1日15mgを初期容量として、1日1回就寝前に経口服用させます。増量は1週間以上の間隔をあけ15mgずつ行います。臨床検査値異常を含む副作用は83%に見られ、傾眠、口渇等のほか倦怠感なども見られることがあります。重大な副作用としては精神不安定のセロトニン症状、無顆粒球症などが見られることがあります。

icon 高血圧症治療薬;アリスキレンフマル酸塩

 次いで、高血圧症治療薬;アリスキレンフマル酸塩についてお話しします。

アリスキレンフマル酸塩の構造式

 この薬の主要成分であるアリスキレンはオクタンアミド化合物で、血圧の調節及び体液・電解質の恒常維持について重大な働きをなすレニンアンジオテンシン系の起点であるレニンに直接的に阻止します。2007年に米国において承認され、EUその他、世界76ヵ国で使用されています。
 効能・効果は高血圧症であり、通常150mgを1日1回経口投与します。副作用は26%に見られ、自他覚症の異常が16%、検査値の異常が13%に見られます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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