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<スズケンDIアワー> 平成22年9月23日放送内容より スズケン

話題の新薬2010−(2)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon アムロジピンベシル酸塩/アトルバスタチンカルシウム水和物配合薬

 次に、高血圧症、狭心症、高脂血症などの治療の配合薬;アムロジピンベシル酸塩/アトルバスタチンカルシウム水和物についてお話しします。

アムロジピンベシル酸塩とアトルバスタチンカルシウム水和物の構造式

 この薬はアムロジピンとアトルバスタチンとの組み合わせによる、本邦初の異なる適応症の薬の配合剤です。
 アムロジピンは1990年承認されたカルシウム拮抗薬で、高血圧症、狭心症の治療に用いられます。一方、アトルバスタチンは2000年に承認されたHMGコエンザイムA還元酵素阻害薬で、高コレステロール血症の治療に用いられます。
 効能・効果は高血圧症または狭心症と、高コレステロール血症または家族性高コレステロール血症を併発した患者で、通常1日1回1錠を服用させます。副作用は13%に見られ、消化器系症状、中枢神経系症状なども見られます。

icon 気管支喘息治療薬;モメタゾンフランカルボン酸エステル

 次に、気管支喘息治療薬;モメタゾンフランカルボン酸エステルについてお話しします。

モメタゾンフランカルボン酸エステルの構造式

 この薬は、モメタゾンフランカルボン酸エステルを主成分とする定量式吸入型の副腎皮質ホルモン薬であり、米国で創薬され、すぐれた局所抗炎症作用を呈します。また、本薬を吸入時の全身吸収量は極めて低いとされており、欧米初め60カ国で使用されています。
 効能・効果は気管支喘息で、通常1回100μgを1日2回吸入投与します。症状により適宜増減しますが、1日の最大使用量は800μgとされています。副作用は20%に見られ、口腔カンジダ症、嗄声などであり、重大な副作用としてはアナフィラキシー様症状が起こることがあります。

icon 制吐薬;アプレピタント

 次に、選択的NK1受容体拮抗型制吐薬;アプレピタントについてお話しします。

アプレピタントの構造式

 アプレピタントは抗悪性腫瘍剤使用による悪心・嘔吐などに対して、新規作用の予防薬として米国で開発された世界最初のニューロキニン1受容体拮抗薬です。2003年米国で承認され、世界70ヵ国で用いられています。
 効能・効果は悪性腫瘍投与時の悪心・嘔吐です。他の制吐剤との併用において、悪性腫瘍の薬剤の使用第1目には125mgを、2日目以降は80mgを1日1回経口投与します。副作用は43%に見られ、しゃっくり、ALTの上昇などであり、重大な副作用としては皮膚粘膜眼症候群、穿孔性十二指腸潰瘍なども見られることがあります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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