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<スズケンDIアワー> 平成22年10月14日放送内容より スズケン

閉経後骨粗鬆症治療薬(SERM)バゼドキシフェン酢酸塩


山王メディカルセンター 女性医療センター長
太田 博明

icon まとめ

 バゼドキシフェンの特徴をまとめてみましょう。

リスク及びベネフィットに関するBZAと既存治療薬の比較

 本剤の椎体骨折に対する有効性はビスフォスフォネート及びラロキシフェンに関する報告とほぼ同程度であり、海外第III相試験における椎体骨折の相対リスク減少率は42%で、ラロキシフェン投与群と同じでした。一方、海外第III相試験における骨折リスクの高いサブグループでの追加解析により、非椎体骨折の発現頻度のプラセボおよびラロキシフェンに対する有意な減少が示されました。このことから、本剤は非椎体骨折予防効果においてラロキシフェンを上回る可能性がありますが、日常臨床においてこのことが再現されるか興味あるところです。
 安全性及び忍容性について、SERM特有の副作用を除き、心血管系及び脳血管系事象及び死亡を含めて全般的な安全性の懸念は認められませんでした。SERM特有の副作用であるVTE、ほてり及び下肢痙攣はラロキシフェンと差異はありませんでした。

 閉経後骨粗鬆症に対する多くの治療法の中で、SERMは骨以外の組織にも付加的なベネフィットがあることが特徴であると考えられます。閉経後骨粗鬆症治療における本剤のベネフィットとリスクのバランスは明らかに好ましく、有益なSERM療法の1つになりうるものと期待されます。また、本剤は、子宮内膜に対する安全性から、閉経後の子宮を有するあらゆる年代の女性の骨粗鬆症治療薬として新たな選択肢になりうるものと期待されます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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