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<スズケンDIアワー> 平成22年11月4日放送内容より スズケン

第4回日本緩和医療薬学会年会を終えて


鹿児島大学附属病院 薬剤部長
山田 勝士

icon 学会のテーマについて

 次に、「第4回日本緩和医療薬学会のテーマ」について、お話しさせていただきます。

日本緩和医療薬学会年会の歩み

 年会では、医療現場の薬剤師、疼痛緩和機序に関する研究を行っている薬学研究者、がん専門薬剤師、開局薬剤師など様々な分野で活躍する薬剤師が一堂に会しました。メインテーマは、これまで緩和医療について研鑽を積んでこられた先生方をはじめ、これから緩和医療に携わっていく方々にとって、本年会が緩和医療に関する知識、技能、態度を深め、実践につなげていただく絶好の機会となることを願い、「みんなでふくらまそう こころでつなぐ緩和医療」とさせていただきました。
 また、薬剤師は、医師や看護師に比べて緩和医療への取り組みが遅れ、知識や経験が不足していること否めません。すなわち、がん専門薬剤師やがん薬物療法認定薬剤師など、どちらかと言えば、抗がん剤のレジメン管理や、ミキシングなどに重きを置いた、業務を展開してきました。このため、医薬品を通じて実際に痛みを感じておられるがん患者さんに接し、心の安らぎを提供したり、悩みを聞いたりするという側面は少し弱いのではないでしょうか。患者さんと上手に接することで薬剤師が持っている知識を医療現場で活用して頂くという狙いを込めてサブタイトルは、「−今、知識を深めて実践へ−」と、いたしました。

icon 年会の地方開催の意義

 日本緩和医療薬学会の年会は、第1回から第3回まで首都圏で行われました。今回、鹿児島ということで初めての地方都市開催となりました。がんの患者さんは全国津々浦々におられ、鹿児島にも多数のがん患者さんがおられます。このような年会を地方で開催することで、その地域における緩和医療への関心を一気に高めることができたように思います。鹿児島でも薬剤師が緩和医療に取り組み始めたところですが、年会の開催によって当地でも緩和医療に対する機運が高まり、県内からも450名以上の方が参加されました。
 このように、地域の医療従事者が年会に参加することで、学会の会員になるケースもあり、学会の発展にもつながっていければ、と思っています。
 一方、緩和医療は、まさにチーム医療ですから、年会開催に当たって、日本緩和医療学会、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、日本看護協会など25団体の後援を得ました。年会には薬剤師だけでなく、医師、看護師のほか、臨床心理士、理学療法士、さらに、製薬会社の学術担当者や医薬情報担当者などにも参加を呼びかけたところ、多数の方々にお集まりいただきました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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