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<スズケンDIアワー> 平成22年11月11日放送内容より スズケン

多発性骨髄腫治療薬(サリドマイド誘導体)レナリドミド水和物


癌研有明病院 血液腫瘍科 部長
畠 清彦

icon ボルテゾミブとレナリドミドの使用順序

 ボルテゾミブとレナリドミドを、どちらを先に使うかということをよく質問を受けます。一方は経口薬であり、他方は静注薬であります。患者にとっては経口薬のほうが便利だと思いますが、逆にコンプライアンスが重要であります。したがって、病院から遠方であり、経口薬でないと治療ができない方はレナリドミドが使用されている国が多いようです。一方、コンプライアンスをきちんと守れない高齢者であったり、状態が比較的よい若い方で早くよくなりたいという場合には、ボルテゾミブのほうが早くに奏効し、効果が出るということも知られています。
 血栓症・心臓障害の有無、末梢神経障害が既にあるか、などでこの薬剤を使用するかを決めると、利点が得られると思います。
 VAD療法やボルテゾミブによって末梢神経障害が既にある方には、この薬剤は非常に恩恵があると思います。逆に腎障害等が進んでいる症例では若干使いにくい薬剤と思います。
 また、血栓が最近になって起こった方、抗血小板薬を投与することができない方などでは、使いにくい薬剤だと思います。このように使用すると利点がある方、ない方をよく判断していただくことが重要だと思います。
 ぜひチームをつくっていただいて、薬剤師さんや看護師さんと一緒になって処方して、安全に服用期間をきちっと守らせることが、正しい、適切な治療成績を得るために重要だと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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