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<スズケンDIアワー> 平成22年12月9日放送内容より スズケン

統合失調症治療薬 パリペリドン


横浜大学精神医学部門 教授
平安 良雄

icon 統合失調症治療の現在

 現在、統合失調症を含む精神疾患領域の医療で、社会参加が重要なキーワードになっています。厚生労働省は平成21年に発表した「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」の中で、社会参加の促進を政策的課題として位置づけ、「入院医療中心から地域生活中心へ」という基本ビジョンを掲げています。
 精神疾患を抱える患者さんの社会参加については欧米を中心に進んでいますが、日本においても患者さんの生活の質の向上に加え、社会参加を実現していかなければならないと思います。このような中で、薬物治療に求められる役割も社会参加の促進と維持という点から質的に変容を遂げつつあると考えられます。
 社会参加を目指す薬物治療を行う上で、以上の要素をもった薬物が求められていると考えます。

パリペリドン徐放錠の製剤概要

 さて、本日ご紹介させて頂くのが、新薬パリペリドン徐放錠です。徐放性製剤は高血圧や糖尿病など、他の慢性疾患領域では既に広く使用されていますが、パリペリドン徐放錠は、抗精神病薬の飲み薬としては日本で初めての徐放性製剤になります。パリペリドン徐放錠は化合物パリペリドンを、OROSと呼ばれる製剤技術を使うことで24時間かけて、徐々に放出していく全く新しいタイプの薬剤です。
 まず、パリペリドン徐放錠の二つの特徴であるパリペリドンとOROSの特徴についてご紹介したいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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