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<スズケンDIアワー> 平成22年12月16日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全性情報−最近の話題(22)


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

icon 概要について

新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの副反応状況

 医療機関からの新型インフルエンザワクチンによる副反応報告数及びワクチンの医療機関納入数量から推定される推定接種者数に基づく報告頻度は2,433件でした。

性別・年齢階層別・基礎疾患有無別等の副反応報告状況

 性別・年齢別の新型インフルエンザワクチンの医療機関からの副反応報告は、男性769名、女性では妊婦39名を含め1,638名、不明6名でした。

器官別大分類に基づく比較

 報告された副反応の内容としましては、ギラン・バレー症候群,急性散在性脳脊髄炎の可能性があるとして報告された副反応症例、これは重篤副作用疾患別対応マニュアル(ギラン・バレー症候群)を参考としています。この症例は151例でみられ,その中で,専門家の評価によりギラン・バレー症候群,急性散在性脳脊髄炎が否定できないとされた報告数は,それぞれ10例,5例でした。
 また,アナフィラキシーの可能性があるものとして報告された副反応症例は121例であり,その中で,ブライトン分類評価がレベル3以上の報告数は重篤30例を含む55例でした。
 更に,間質性肺炎の増悪の可能性があると報告された副反応症例は19例であり,その中で,専門家の評価により間質性肺炎(の増悪)が否定できないとされた報告数は,7例でした。

性別・年齢階層別・基礎疾患有無別等の副反応報告状況

 また,接種後の死亡報告は133例でしたが,死亡例のほとんどが重い持病のある高齢者で11月から 12月に接種した人達でした。
 個々の死亡例について,専門家の評価の大部分は,基礎疾患の悪化や再発による死亡の可能性が高いと考えられ,死亡とワクチン接種との直接の明確な関連が認められた症例はないとの評価でした。しかしながら,重度の基礎疾患を有する患者においては,ワクチンの副反応が重篤な転帰につながる可能性も完全には否定できないことから,接種時及び接種後の処置等において留意する必要があるとしています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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