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<スズケンDIアワー> 平成23年1月6日放送内容より スズケン

第31回日本臨床薬理学会年会を終えて


京都薬科大学 学長
乾 賢一

icon 薬物治療における基礎と臨床の橋渡し

 昨年の12月1日から3日間、国立京都国際会館におきまして、第31回日本臨床薬理学会年会が開催されました。

日本臨床薬理学会年会

 紅葉が深まった晩秋の京都に2500人が集う活気あふれる学術集会となりました。
 現在、前臨床や臨床試験などの創薬ステージ、薬物治療の最前線である医療現場の何れにおきましても、臨床薬理学は必須の学問分野として位置づけられるようになりました。本学会の年会は、これまで専門医、認定薬剤師に加えてCRCの育成や教育・自己研鑽の場として機能しており、薬物治療や医薬品開発など関連分野の人材育成において重要な役割を果たしてきました。また最近では、基礎研究で見出された研究成果の臨床応用、特に創薬への橋渡しとしてトランスレーショナルリサーチが注目されていますが、臨床薬理学こそがこの「橋渡し」を具体化しうる知識と技術を兼ね備えた学問分野あると言えます。
   これまで医学出身者が年会長を多く務められてきましたが、今回の特徴は薬学出身者が年会長に就いたことであります。現在、臨床薬理学の分野において、薬学や薬剤師も大きな役割を果たしています。しかも、薬学教育が6年制となり、「モノからヒトへ」という臨床志向の薬学教育や研究が重要視されてきました。日本臨床薬理学会をさらに発展させるための課題の一つは、すそ野を広げることであります。そこでシンポジウムや教育講演の演者には、薬学系の研究者、薬剤師を多く起用することにしました。

 このような背景から、本年会では「薬物治療における基礎と臨床の橋渡し」をメインテーマに掲げ、臨床薬理学を中心とした創薬・薬物治療における基礎研究と臨床研究、並びにそれらの相互連携の強化を見据えた最新の知見を討論する場となるよう準備を進めてきました。プログラム委員の協力を得ながら、メインテーマに沿って、特別講演5題、シンポジウムを25セッション、教育講演を過去最高の17題とし、ワークショップ4セッション、パネルディスカッション1セッションなどバラエテイに富んだ豊富なプログラムを企画しました。いずれの会場も大盛況でありましたが、これらの中からいくつかを取り上げ、学会の雰囲気をお伝えしたいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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