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<スズケンDIアワー> 平成23年3月24日放送内容より スズケン

アセチルコリンエステラーゼ阻害 アルツハイマー型認知症治療薬ガランタミン臭化水素酸塩


認知症介護研究・研修東京センター センター長
本間 昭

icon 抗認知症薬による治療の意義

抗認知症薬による治療の意義

 認知症の症状は脳の器質的な障害と一対一に対応しないことも多くあります。本人の身体的な状態や合併症、あるいは心理的な状態、そして介護を含む環境によって大きく影響されます。発熱や脱水がある時、あるいは独居で心理的に不安感が強かったりすれば、もともとの重症度が軽度であっても見かけ上はさらに進んでしまったように見えることはしばしばあります。つまり、身体的にできるだけ良好な状態で環境が整えられていないと抗認知症薬の効果を充分に発揮できない可能性があります。認知症をsocio-psycho-somatic disease、社会、心理、身体病として捉えることができるという指摘が1970年代の前半にすでになされています。まさに、認知症に対する対応では医療とケアが車輪の両輪であるということができます。重症度が軽度であっても環境によっては容易に物盗られ妄想が出現します。かかりつけ医の先生方が主治医としてであっても身体合併症の治療、心理的な配慮、環境整備、介護者への対応などすべての役割を担うことは困難です。地域の特性を踏まえたいわゆる専門医との役割分担、そして、介護支援専門員などのケア提供者とのコミュニケーションをよくすることがガランタミンを含む抗認知症薬の効果を最大限に得るほうほうであることをぜひご理解いただきたいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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