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<スズケンDIアワー> 平成23年4月21日放送内容より スズケン

速効型インスリン分泌促進2型糖尿病治療薬 レパグリニド


川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科学 教授
加来 浩平

HbA1cの推移(52週)

 このレパグリニドの優れたHbA1c低下効果は、食後血糖だけでなく、作用時間が長いことから食前血糖の改善にも有効性を発揮する結果であろうと思われます。1年間の長期投与成績においても、有効性は持続しています。α-グルコシダーゼ阻害薬への上乗せ併用で、食後血糖はより平坦化し、プラセボ群よりもHbA1c値は-1%を超える低下をみています。体重ですが、ベースラインの63.3kgから1年後は65kgと1.7kgの増加がみられますが、代謝改善の結果とも考えられます。


副作用発現率

 安全性の比較では、低血糖発現頻度が、レパグリニド群でナテグリニド群よりも高い傾向にありますが、重篤なものはありませんでした。海外でプールされたデータによると重篤な低血糖の頻度はSU薬が100例に1例であるのに対し、レパグリニドでは半分の頻度と言われています。これまでの臨床試験成績から、レパグリニドのインスリン分泌促進薬としての特徴をまとめますと、血糖降下作用の力価は、既存のグリニド薬よりも強力であり、SU薬に近いポテンシャルを有する可能性が示唆される一方、低血糖の頻度は、既存グリニド薬よりやや増える傾向にあると考えられます。いずれも既存グリニド薬より、レパグリニドの作用時間が長いことに由来するものと言えます。

 今後、メトホルミンやピオグリタゾンなどとの併用も可能になれば、レパグリミドの臨床応用幅は広がりを見せるものと思われます。食後血糖推移改善薬として開発されたレパグリニドですが、その役割は、食後高血糖を主徴とする早期2型糖尿病の管理のみならず、2型糖尿病治療薬としてSU薬と同様に幅広く用いられるべき薬剤ではないかと考えます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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