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<スズケンDIアワー> 平成23年6月9日放送内容より スズケン

話題の新薬2011-(1)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 肺動脈性肺高血圧症治療薬;アンブリセンタン

 次に、肺動脈性肺高血圧症の治療薬;アンブリセンタンについてお話しします。

 エンドセリンⅠは強力な血管収縮及び細胞増殖促進作用を有するペプシドであり、その受容体にはA・B二種のサブタイプがあります。
 この薬は、肺動脈性肺高血圧症の病態に深く関与すると思われるサブタイプAを選択的に阻害することによって、病態を改善します。1日1回、5㎎を経口投与します。副作用は80%に見られ、頭痛、潮紅などです。


icon 関節リウマチ治療薬;アバタセプト遺伝子組換え

 次に、関節リウマチの治療薬;アバタセプト遺伝子組換えについてお話しします。

アバタセプト遺伝子組換えの構造式

 この薬は、抗原提示の細胞表面のCD80及びCD86に結合することによって、T細胞の活性化に必要とされるCD80/CD86及びCD28との相互作用による共刺激シグナルを選択的に抑制し、調節し、関節リウマチの症状及び身体機能を改善させます。
 また、メトトレキサートや抗TNF薬などによって効果の得られない患者についても、本薬が有効であるとされています。効能・効果は従来薬で不十分な効果しか得られなかった関節リウマチであり、体重60kg未満では1日1回500㎎を、また体重60-100kgでは、750㎎を、さらに体重100kg以上では1gを点滴静注します。初回投与後、2週目、4週目と投与し、4週目以後は4週ごとに投与します。副作用は83%に見られ、上気道の炎症、感染、口内炎などであり、重大な副作用として敗血症などの見られることがあります。


icon 変形性膝関節症疼痛緩和剤;ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマー

 次に、変形性の膝関節症の疼痛緩和剤;ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマーについてお話しします。

 この薬は、ヒアルロン酸ナトリウムを架橋処理し、分子量を大きくした高分子粘弾性物質で、正常な関節液に近いレオロジー特性を有し、変形性の膝関節症の疼痛を緩和します。また、関節内停留時間を延長させ、投与回数を減らし、効果発現時間を長くします。1回2mLを1週間ごとに連続3回、膝関節腔内に投与します。

 

提供 : 株式会社スズケン



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