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<スズケンDIアワー> 平成23年6月30日放送内容より スズケン

慢性疼痛治療用配合剤 トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン


近畿大学奈良病院整形外科・リウマチ科教授
宗圓 聰

icon トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤の特徴

 トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン合剤は1錠中にトラマドール塩酸塩37.5mgとアセトアミノフェン325mgを含有し、適応症は非がん性慢性疼痛と抜歯後の疼痛です。非がん性慢性疼痛に対しては、1回1錠、1日4回投与し、投与間隔は4時間以上空け、症状に応じて適宜増減するが、1回2錠、1日8錠を超えて使用しないとされ、空腹時の投与は避けることが望ましいとされます。抜歯後の疼痛に対しては、1回2錠投与し、追加投与する場合には、投与間隔を4時間以上空け、上限と服用方法は同じです。

 国内第Ⅲ相臨床試験ではNSAIDsで効果不十分でVisual Analog Scale(VAS)値が40~79mmの腰痛症および変形性膝関節症患者を対象に非盲検法により本剤を1回1錠または2錠を1日4回2週間投与しました。腰痛症患者160例の結果では、VAS値は投与前平均66mmから投与後平均38mmに減少し、腰痛症に特異的なQOL尺度であるRoland-Morris Disability Questionnaire (RDQ)スコアは投与前平均9.1から投与後平均6.4に減少し、いずれも有意な改善効果を認めました。

 変形性膝関節症117例の結果でも、VAS値は投与前平均66mmから投与後平均39mm、変形性関節症に特異的なQOL尺度であるWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)スコアは投与前平均4.1から投与後平均2.4と、いずれも有意な改善効果を認めました。

 同じく国内第Ⅲ相臨床試験として、NSAIDsで効果不十分でVAS値40~79mmの慢性疼痛を有する患者190例を対象に、非盲検法により本剤を1回1錠または2錠で錠数は服用毎に患者が選択し、1日4回52週間投与しました。VAS値はベースラインの平均65.8から2週ないし4週まで速やかに低下し、その後も52週にわたり徐々に低下し続け、52週時点の平均は28.0でした。本試験では、腰痛症、変形性膝関節症とともに関節リウマチ、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害の患者も含まれていましたが、全ての疾患においてVAS値の改善は同様の傾向を示し、最初の4週で急激に改善し、その後52週まで緩徐に改善していました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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