→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成23年7月7日放送内容より スズケン

ドパミン作動性パーキンソン病治療薬 プラミペキソール塩酸塩水和物徐放製剤


順天堂大学脳神経内科学教授
服部 信孝

icon プラミペキソールの徐放性製剤の特徴

 パーキンソン病は神経難病ですが、多くの治療薬の出現によってかなり症状緩和されることも事実です。現在では、最も効果的と言われるL-DOPAを初め、ドパミン受容体に直接作用をするドパミンアゴニスト、ドパミンとコリンのバランスを是正する抗コリン薬、そしてノルアドレナリンの補充薬であるドロキシドパ、あるいはインフルエンザの治療薬に使われるアマンタジン、シンメトリル、そしてドパミン代謝改善薬として我が国からその世界に向けて開発が進められ、抗てんかん薬でありながらパーキンソン病のドパミン代謝改善薬としても効果があるゾニサミドなどさまざまな薬が開発されましたが、主な治療薬としては、L-DOPAとドパミンアゴニストとされています。ことしに入り、このドパミンアゴニストの薬としてプラミペキソールの徐放性製剤(商品名:ミラペックスLA錠)が開発され、利用できるようになりました。
 プラミペキソール徐放性製剤は、投与後1時間から12時間してその徐放製剤がゆっくり溶けて、血中に入っていく、そして、一日の血中状態がほぼ一定に保たれるのが特徴です。

プラミペキソールの定常状態における血漿中濃度の推移

 さらに、従来のプラミペキソール錠(商品名:ビ・シフロール)を3錠、1日3回投与とプラミペキソール徐放性製剤1日1回投与とではパーキンソン病症状に対しての効果はほぼ同じであることもわかっています。

進行期パーキンソン病患者におけるUPDRS Part Ⅱ+Ⅲ合計スコアの改善効果

 プラミペキソール徐放性製剤、1日1回1錠投与は、既存のプラミペキソール錠1日3回投与から見て、患者は若干不安を感じるかもしれませんが、進行期パーキンソン病患者におけるパーキンソン病スコアに関しては、ほぼ同じ治療効果を示しています。したがって、患者さんたちにとっては1日1回飲むことで3回飲む場合とほぼ同じ治療効果が得られる、大いに期待できる薬剤であるといえます。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3 次項へ