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<スズケンDIアワー> 平成23年8月11日放送内容より スズケン

腎性貧血治療薬 エポエチンベータペゴル(遺伝子組換え)


東京女子医科大学第四内科教授
新田 孝作

icon 新しいESAの登場

各ESAの血中半減期

 新しいESAとは、持続型ESAのエポエチンβペゴル(商品名;ミルセラ注シリンジ)のことで、2011年4月に製造承認を取得しています。この製剤は既存のエポエチンβに、1分子の直鎖メトキシポリエチレングリコール(PEG)分子を化学的に結合させることで作用の長時間化を実現した製剤で、Continuous Erythropoietin Receptor Activator(CERA)とも呼ばれています。

ミルセラの特徴:EPO受容体への親和性

 CERAの血中半減期は100時間以上で、これは受容体への結合親和性が低いことによります。静注・皮下注にかかわらず、他のEAS製剤と比較して、穏やかで、確実な貧血改善効果を示します。2週間に1回の投与で、治療目標値までHb濃度を上昇させられることができ、4週間に1回の投与で維持できることが確認されています。従って、安定期には2カ月に1回の投与でも目標値を維持できる可能性があり、患者負担はかなり軽減されます。

透析患者及び保存期CKD患者に対する貧血改善効果

 特に、透析患者と比べて、Hb値の変動が少ない保存期CKD患者の治療目標値の維持に最適なESAと思われます。 実際に、投与後8週間以内にHb値が13 g/dL以上になった割合が低いことが確認されています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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