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<スズケンDIアワー> 平成23年8月11日放送内容より スズケン

腎性貧血治療薬 エポエチンベータペゴル(遺伝子組換え)


東京女子医科大学第四内科教授
新田 孝作

目標Hb達成率

 また、従来のESA製剤と比較して、目標Hb達成率が高く、途中で増量が必要になる割合が低いことが確認されています。国内臨床試験における主な副作用は高血圧ですが、調整可能なレベルでした。

投与量の推移

 血液透析患者に対しては、初回50μgを静脈内投与し、貧血改善効果が得られたら、1回25-250μgを4週に1回静脈内投与します。エポエチンからの切り替えでは、1回100μgまたは150μgを1回静脈内投与します。保存期CKD患者および腹膜透析患者の場合、初回25μgを2週に1回皮下または静脈内投与します。エポエチンからの切り替えでは、1回100μgまたは150μgを4週に1回皮下または静脈内投与します。貧血改善効果が得られたら、1回25-250μgを4週に1回皮下または静脈内投与します。

icon 最近の知見から

 最近の報告では、Hb変動が透析患者の予後に影響することが報告されています。また、既存のESAに対する低反応性も予後を規定することも判明しました。エポエチンβペゴルは、緩徐に効果が現れ、持続時間が長くても、安定したHb濃度を維持することが可能で、ESA低反応に対しても有効であると考えられます。患者の負担を軽減するだけでなく、透析スタッフの負担も減らし、針刺し事故も少なくなると予想されます。また、廃棄物としてのシリンジ回収の負担も軽減します。エポエチンβペゴルの特徴を考慮して、保存期CKDおよび透析患者のQOLや予後を改善するために、新しい情報を収集しながら、適切な投与を行っていただきたいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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