帝京大学名誉教授 清水 直容
この番組では医薬品添付文書記載の副作用についてお話をしております。本日はカルシウム、リン、マグネシウムについてです。
カルシウムとリンについて
初めに、カルシウムとリンの総論について簡単に触れます。

カルシウムとリンは切り離して考えないのです。両者の調節関連ホルモン、ビタミンは同じであり、PTH(副甲状腺ホルモン)、カルシトニン(CT):カルシトニンはすべてPTHの逆作用です。それからビタミンDです。カルシウムが上昇するとリンは逆に低下します。また逆にカルシウムが低下するとリンが上昇します。そこで慢性腎不全では、リンの排泄低下による血漿中のリン上昇が諸悪の根源ともされています。

ホルモンの関係では成長ホルモン、男性ホルモン、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンも影響し、骨粗鬆症を介しカルシウムに影響します。10mgの場合、たんぱく結合部分は3.4rであり、生理的なイオン値(カルシウム濃度から血清の総たんぱく濃度の87%分を引いたもの)がPTH、カルシトニン分泌の調節に関与します。低たんぱくでは低カルシウム血症となりますので、補正カルシウム値(アルブミン濃度を引いて4を加算した値)が重要です。検体にヘパリンが入っていると、遊離脂肪酸が増加しますのでカルシウム結合し、低値となります。
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