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<スズケンDIアワー> 平成23年9月8日放送内容より スズケン

プロトンポンプ阻害消化性潰瘍治療薬 エソメプラゾールマグネシウム水和物


東北大学病院総合診療部教授
本郷 道夫

8週後の内視鏡的治癒率

 エソメプラゾールは酸分泌抑制効果において、rapid metabolizer でも、CYP2C19による代謝が遅いいわゆるpoor metabolizerにおけるオメプラゾールと同様の効果を示し、また、副作用あるいは安全性の点でも同じような成績を示すと考えられます。実際、欧米での10年にわたる臨床成績でもオメプラゾールと同様にきわめて安全性が高い薬剤と判断されています。

投与24週後までの潰瘍非再発率

 そのような成績を背景に、日本におけるエソメプラゾールの開発は、逆流性食道炎に対する治療成績と、NSAID潰瘍の再発抑制についての治療成績についての検討が行われ、消化性潰瘍およびピロリ菌除菌、Zollinger-Ellison症候群の治療成績についてはオメプラゾールに準ずるものとして新たな検討は行わずに承認に至っています。このことはエソメプラゾールに対する期待と信頼が規制当局にもあったためではないでしょうか。


 エソメプラゾールはスウェーデンで2000年、新世紀への記念の年にネキシウムという商品名で発売されました。メーカーが次世代、つまりnext milleniumへの大きな期待をかけた薬剤であることを示しています。欧米各国で続々と発売になりましたが、欧米諸国に10年ほど遅れてようやく日本でも臨床応用が可能になりました。消化器臨床で大きな役割を果たすことが期待されています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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