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<スズケンDIアワー> 平成23年9月15日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全性情報−最近の話題(25)小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全対策について


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

ヒブワクチン接種後の死亡報告状況

 ヒブワクチンについては、平成18年1月から平成23年3月までに製造販売業者が収集したデータによれば、海外におけるヒブワクチン接種後の死亡報告は21例でした。国別での10万接種あたりの死亡頻度をみると、死亡頻度の高い順に、カナダ(1.0),スウェーデン(0.3),ベルギー(0.1)でした。
 以上より、小児用肺炎球菌ワクチン,ヒブワクチン接種後には一定頻度の死亡例が報告されています。死亡例の報告頻度は、小児用肺炎球菌ワクチンでは対10万接種で0.1から1程度、ヒブワクチンでは対10万接種で0.02 から1程度でした。また、海外での死亡例の死因は、感染症や乳幼児突然死症候群が原因の大半を占めており、いずれもワクチンとの因果関係は明確ではありません。
 国内における死亡報告の状況として、平成23年3月までの死亡報告の状況は、小児用肺炎球菌ワクチンの場合、267万接種のうち死亡例は4例であり対10万接種あたりの死亡頻度は0.2でした。また、ヒブワクチンについては、451万接種のうち死亡例は7例であり対10万接種あたり0.2でした。
 合同会議において、これらの国内における死亡報告の頻度及びその内容は、諸外国で報告されている死亡報告の状況と大きな違いはみられず、国内でもワクチン接種の安全性に特に問題があるとは考えにくいと評価されました。

icon ワクチン同時接種の実施状況調査について

ワクチン毎の同時接種回数

 厚生労働省によるワクチンの同時接種の実施状況調査については、日本医師会及び日本小児科学会の協力の下、予防接種を積極的に実施している医療機関に対し平成23年3月10日から3月12日に電子メールにより調査を行っています。メールでの調査に回答のあった866医療機関において、平成23年2月の1ヵ月間で小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンの総接種回数のうち他のワクチンとの同時接種が行われた割合は、それぞれ75.4%,88.0%であり両ワクチンが同時接種された割合は、全体の75%以上を占めていました。
 3月24日の合同会議ではいままで述べた報告の他に、国内での基礎疾患を有する患者に対する接種実績や欧米の状況等も評価した上で、同時接種における副反応発現頻度は、単独接種に比べて高い傾向があるとする報告もみられるものの、重篤な副反応の増加は認められておらず、特に安全性上の懸念は認められないと評価されました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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