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<スズケンDIアワー> 平成23年9月29日放送内容より スズケン

25周年を迎えた日本中毒情報センター


日本中毒情報センター理事長
吉岡 敏治

icon 教育・研究活動について

収集した中毒症例の活用

 中毒情報センターの第3番目の柱である教育・研究活動は、これら集積した中毒症例の解析を通じて行ってきました。集積した症例には、パラコートのようによく知られた中毒もあれば、文献報告も皆無の新規化学物質による中毒症例もあります。また、小児の誤飲や家庭用品の誤使用による事故など、日常的ではあるものの、その防止策を講じるために発生状況を収集するなどの調査活動も行います。
 時には特定の製品によって突然多発するような事故があります。トキシコビジランス(毒物不寝番)とは、このような事故発生に関する情報提供や注意喚起を行うことを言いますが、これは中毒情報センターの最も重要な役割のひとつであります。

製品表示の認知度

 実際にトキシコビジランス機能を発揮した事例としては、カビ取り剤のまぜるな危険の表示や1992年に多発した防水スプレーの吸入による健康被害が製品改善につながった例が良く知られています。

中毒事故に関する情報の共有

 これに似た活動として、毎年年末に厚生労働省から発表される「家庭用品に係る健康被害病院モニター報告」に十数年来、加わっております。この事業は単なる報道等への包括的な報告のみならず、特定の製品で似たような事故が多発すれば、私たちの提言を元にして厚生労働省から製造業者へ状況の聴取や行政指導が行われます。
 科学研究費による調査・研究もこれまでに30件以上おこなってきました。和歌山のヒ素カレー事件を契機に与えられた特別研究では、臨床症状や異常検査結果等から、起因物質が不明な中毒の絞り込みを行うシステムの構築をはじめとして、原因不明の中毒事故に対応するための機能強化を行いました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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