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<スズケンDIアワー> 平成23年10月20日放送内容より スズケン

ビスフォスフォネート系骨粗鬆症治療薬 ミノドロン酸水和物4週1回投与製剤


武蔵藤沢セントラルクリニック院長
和田 誠基

icon 臨床試験成績から

 実際の臨床においては月1回投与、30mg、すなわち30倍の用量と、50mgが実際に臨床試験に供されています。過去、イバンドロネートの臨床試験において、単純に日数分だけ増加しただけでは、必ずしも十分な骨吸収抑制活性と骨折抑制効果が見られなかった試験がございます。そのような反省を踏まえ、ミノドロン酸の場合には50mg、30mg月1回投与と1mg連日投与という形で比較がなされています。

腰椎・大腿骨近位部骨密度の変化率

 それぞれの臨床試験としては、1mgを連日投与した場合、30mg、50mgを月1回投与した場合で、腰椎及び大腿骨近位部の骨密度をエンドポイントとして、またもう一つのマーカーとして、骨代謝マーカーの変化率を調べております。52週時点での1mg連日投与及び30mg、50mg月1投与製剤を比較してみますと、腰椎及び大腿骨近位部骨密度は大差なく、同等な結果が得られていると思われます。

骨吸収マーカー変化率

 骨吸収抑制活性を尿中のデオキシピリジノリン及びNTXの変化で調べてみましたが、それらについてもほぼ同等な作用でした。実際には50mg製剤がピックアップされ、臨床に供されることになりました。50mg製剤を月1回投与した場合には、まずは薬剤数が少ない、月に1回飲めば良い、疾患や服用に縛られない、そのようなアイデアが海外の臨床研究の中でわかってきております。
 実際に我が国において、骨粗鬆症治療薬が使われるのは原発性骨粗鬆症の治療患者だけではありません。例えば関節リウマチ患者、あるいはさまざまな原因によって骨折を来す疾患、このような場合にビスフォスフォネートは利点を示すと思われます。月1回投与ということは、それだけ多くの薬を飲むということを避けることができるわけです。
 患者の立場に立って考えてみますと、月1回投与製剤を希望される場合というのは、高血圧治療薬など、さまざまな内服の薬を飲まれている場合だと思います。このような場合に、5種類、10種類という多くの医薬品を飲みながら、自分の病気をコントロールしてらっしゃる。そんな中で、より薬剤量を減らせるということで、月1回投与製剤を利用するのが最近の主流となっています。高血圧と高脂血症の治療薬のコンビネーション、あるいはARBとカルシウム拮抗薬のコンビネーション、このような形で薬剤を減らしていけば、患者のQOLも随分と改善するのではないかと思われます。

 今回の月1回投与製剤は、患者にとって飲みやすい薬剤の形態だと思います。そのパッケージにも各社の試みがあらわれており、箱形であったり、従来のカード型であったりします。それらをうまく活用していただき、骨粗鬆症の皆さんの症状、予後が改善することにこの製剤が役に立つのではないかと考えております。

 

提供 : 株式会社スズケン



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