帝京大学名誉教授 清水 直容
本日は医薬品に関連した水・電解質異常の第4回で、「アルカローシスとアシドーシス」と題して、酸塩基平衡異常の具体的事象の話ですが、既にお話したクロールも多少関連します。
酸塩基の基本
初めに、酸塩基の基本について簡単に触れたいと思います。

酸は水素イオン(H+)を遊離して、塩基(B)はHのイオンと結合しますが、酸には解離度により強酸の塩酸、硫酸と弱酸の炭酸や燐酸があります。一方、塩基には水酸化イオン(OH−)、アンモニウム(NH3)、弱塩基にはクロールのマイナスイオン、重炭酸イオン(HCO−)があります。また二酸化炭素(CO2)は、水中で炭酸(H2CO3)、H+の供給性の揮発性酸とも呼ばれます。酸と塩基には腎臓、呼吸器の酸塩基調節が関連して、代謝性と呼吸性があります。水はH+ですが、OH−にもなりますので、酸とも塩基とも考えられます。

基本的用語関連ですが、アルカローシス、アシドーシスは血液PH、これは水素イオンの濃度ですが、アルカリ血症または酸血症に偏らせようとする生体の反応用語で、PHに異常がなくても使用されます。
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