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<スズケンDIアワー> 平成23年11月24日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(29)電解質酸塩基平衡異常 その4


帝京大学名誉教授
清水 直容

icon アルカローシス

 では、アルカローシスより始めます。

アルカローシス

 お薬を服用して、しびれる、どきどきする、目まいがする、肩こりがある、そういうようなときには、アルカローシスが起こっている可能性があります。検査が必要ですが、その前にてんかん、呼吸の抑制、意識障害、血圧低下、不整脈しては心電図でSTが下がっている、T波が逆転していると言った症状が認められることがあります。検査は簡単なもので、PHを測定して、基準値は7.45ですので、測定値が7.6以上であればアルカローシスということになります。
 鑑別診断にはてんかん、アダムスストークス症候群、低血糖、テタニー、心筋梗塞などの認識が鑑別上、必要です。
 どの医薬品にアルカローシスが副作用として書かれているかを、JAPIC2012年版で検索しますと、商品名としては460品目、一般名で検索すると34品目があります。 重大な副作用欄への記載があるのはわずか3商品、1一般名だけです。
 少し具体的に、どういう記載かをお話したいと思いますが、炭酸水素ナトリウム(制酸・中和剤)の代謝異常の項目の中に頻度不明としてアルカローシスと書かれています。
 ループ利尿剤のアゾセミドにも、やはり代謝異常という項目で、0.1%未満として低クロール性アルカローシスという記載があります。
 非サイアザイド系降圧剤インダパミドでも、代謝異常の項目に同様に低クロール性アルカローシスと書かれています。
その他、いろいろなホルモン関係にも結構記載があり、副腎皮質ホルモン:コルチゾン酢酸エステルの体液・電解質の項目に低カリウム性アルカローシスと書かれています。
 制酸・吸着高リン血症剤:沈降炭酸カルシウムの代謝異常の項目の中に、アルカローシスなどの電解質失調と記載されております。
 また、腹膜透析液の電解質酸塩基平衡という項目の中に、代謝性アルカローシスという名前で記載がされています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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