獨協医科大学 名誉学長 原田 尚
この番組では、新しく薬価収載された薬について解説しております。
心不全治療用利尿薬;トルバプタン
心不全治療用の利尿薬;トルバプタンについてお話しします。

トルバプタンはバソプレシンV2受容体拮抗薬で、電解質異常を伴わないで過剰な水分だけを排泄する心不全治療に適した利尿薬です。2010年の10月に承認されました。
効能・効果はループ利尿薬など他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留です。
1日1回15㎎を経口投与します。副作用は67%に見られ、口渇、DULの上昇などであり、重大な副作用としては腎不全や血栓、塞栓などが見られることがあります。
胃蠕動運動抑制薬;ℓ-メントール
次に、胃蠕動運動抑制薬;ℓ-メントールについてお話しします。

上部消化管内視鏡検査で胃の蠕動運動を抑制するため、ブチルスコポラミン臭化物やグルカゴンの使用が合併症などのために不可能な患者さんにおいて、ℓ-メントールを有効成分とする新薬が開発されました。
20mLを内視鏡の鉗子口から胃の幽門前庭部に散布します。副作用は7%で下痢などです。
2型糖尿病治療薬;エキセナチド
次に、2型糖尿病の治療薬;エキセナチドについてお話しします。

膵β細胞のグルコース依存性インスリン分泌促進作用や高血糖時における過度のグルカゴン分泌抑制作用などによって血糖の調節を改善するGLP-1アナログの2型糖尿病治療薬です。
効能・効果は食事、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用しても効果不十分な2型糖尿病です。1日2回、5㎍を皮下に注射します。副作用は78%に見られ、低血糖や悪心などです。
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