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<スズケンDIアワー> 平成24年1月12日放送内容より スズケン

MRSA感染治療用リポペプチド系抗菌薬 ダプトマイシン


兵庫医科大学乳腺・内分泌外科教授
三好 康雄

icon 投与の留意点

治療のスケジュール

  フルベストラントは左右のお尻に1本ずつ、合計2本を筋肉内に注射します。治療を開始して3回目までは、2週間ごとに注射を行いますが、それ以降は4週間に1回の注射となります。

 副作用として、注射した部分の痛みが28.6%、注射部位のしこりが23.2%にみられています。そのほか、ほてりが14.3%、注射部位のかゆみが10.7%と報告されています。いずれも、それほど重篤な副作用ではありませんので、通常、日常生活に支障が出ることはありません。

副作用

 しかし、注意が必要な副作用としては、肝機能障害や血栓塞栓症があげられます。血液検査を行うと、AST, ALTなど、肝臓の働きを示す項目の値が上昇することで発見されます。このような肝臓の障害は、定期的な血液検査でチェックすることが可能です。また、肝機能が障害された場合には、全身倦怠感、食欲不振、皮膚や目が黄色くなる、などの症状が現れます。
 血栓塞栓症とは、静脈のなかで血液が固まり、血栓を作ることを表します。足の静脈内に血栓を作ることが多く、その場合には、足の痛みや腫れが現れます。
 静脈内の血栓は、はがれると血液に乗って、肺に飛んでいきます。こうなると、激しい胸の痛みや息苦しさが起こります。このような副作用はまれですが、重篤な場合がありますので、症状が現れた場合には、すぐに医師の診断を受けることが必要です。

 フルベストラントは開発から10年以上たって、ようやく日本でも使えるようになりました。アメリカ、ヨーロッパをはじめ、すでに海外の多くの国で用いられています。今までにない、新しい作用を持ったホルモン剤であり、効果が期待されるお薬です。
 注射のため、飲み薬に比べると患者さんにとって、やや負担はありますが、効果が得られた場合には、長期間にわたって癌の進行を抑えることができるため、とても有用な治療薬です。この新しいお薬が、多くの再発患者さんの治療に役立つことを願って、本日のお話を終わらせていただきます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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