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<スズケンDIアワー> 平成24年3月22日放送内容より スズケン

第27回日本静脈経腸栄養学会


兵庫医科大学ささやま医療センター病院長
福田 能啓

icon 学会メインテーマについて

 平成24年(2012年)2月23日(木)から2月24日(金)の会期で、第27回日本静脈経腸栄養学会を担当させていただきました。。

第27回日本静脈経腸学会ポスター

 学会のメインテーマを「栄養治療ルネサンス〜治療する側、受ける側〜」としました。先進的な栄養治療技術が開発され、栄養管理の方法にもきめこまやかさが随所に見られるようになってきて、たくさんの患者さんのQOL向上に役立っています。
 日本から世界に向けて発信された研究成果や医療技術も少なくないように思います。
 そこで、今回の学会では、「治療を受ける患者さん」の立場から、医療技術の進歩を見直すことができないだろうかと考え、「栄養治療ルネサンス〜治療する側、受ける側〜」というテーマを選ばせていただきました。
 NSTを含めた栄養管理技術が、今後は、「病院から診療所へ」「診療所から在宅へ」とますます広がって行くと思われます。在宅で栄養治療を継続される患者さんを支えるご家族の目線に立った栄養管理を忘れてはならないと思います。
 私が勤務する「ささやま医療センター」は、兵庫県中北部の篠山市に位置しています。丹波盆地を埋め尽くす「霧」、「雲海」で有名なところでもあります。峠から眺めた「霧」の景色はすばらしく、とくに、秋から冬にかけての晴天の日の朝の霧は、一寸先が見えないほどの「濃霧」であり、ウイーンで経験した朝霧を思い出させます。
 文化発祥の地、ウイーンの「霧深い朝」を思い出しながら、篠山から発信できるものが「地域医療と栄養」でした。NSTを地域医療の中でどのように機能させて行けばよいのかを考えるようになりました。
 篠山市のマンホールのふたにはささユリが描かれています。篠山市の市の花が「ささユリ」だからです。そして、文化発祥、革命勃発の地であるフィレンツェの市花がユリの花であることを思い出しました。フィレンツェで思いつくのはメジチ家でありレオナルド・ダ・ビンチであり、ルネサンスでした。古代ギリシャやローマ時代の人間性への回帰を謳ったルネサンスでした。そこで、「霧」と「ユリ」に思いを馳せて、今回の学会のテーマとして「栄養治療ルネサンス」を選ばせていただきました。
 発表いただく演題を「基礎研究」「臨床研究」「症例報告」に大きく分類して、応募していただきました。一人ひとりの1例ごとの経験も大事であり、NSTの一員として今後活動して行くにはプレゼンテーション・スキルに重要です。
 1年経ちましたが、東日本大震災の影響もまだまだ残っており、学会への参加に、交通の便においての困難も生じる可能性があり、学会で発表するための「ポスター」を抱えての移動は大変ではないかと考えました。そして、はじめての試みでしたが、すべての演題を口演発表にいたしました。時間的には多少タイトであったと思いますが、すべての演題が発表でき、実のある討論ができたと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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