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<スズケンDIアワー> 平成24年3月22日放送内容より スズケン

第27回日本静脈経腸栄養学会


兵庫医科大学ささやま医療センター病院長
福田 能啓

icon 講演から

 これまで学会を引っ張ってきていただいた先生方の御講演を拝聴いたしました。「葛西森夫記念講演」では滋賀医科大学学長の馬場忠雄先生に「腸上皮細胞の機能から経腸栄養を学ぶ」を、「武藤輝一記念講演」では近畿大学の大柳治正先生に「栄養管理の意義とその実際」を学ばせていただきました。海外からは、ESPEN会長のSinger先生、クローン病の栄養療法の有効性を世界で始めて報告されたダブリン大学のO’Morain先生にご講演いただきました。
 また、高齢化が進んでおり、転倒転落を防ぐためにも避けては通れない「サルコペニア」をテーマに特別シンポジウムを計画させていただきました。参加者で会場はいっぱいになり、「サルコペニア」が日本においても重要な課題になりつつあることを実感いたしました。
 特別講演には、「闘わない生き方」「ピンピンころり」で有名な帯津良一先生に「貝原益軒の栄養学」をお願いし、教育講演として、山口大学医学部医療環境学の谷田憲俊先生に「緩和医療と栄養管理」を、藤田保健衛生大学緩和医療学の東口髙志先生に「栄養材形状機能の臨床応用」をお願いしました。楽しい中にも教育的見地から優れた御講演であり、勉強になったと思います。

icon シンポジウムから

シンポジウムから

 シンポジウムⅠ「災害時における栄養管理」は、東北大学の里見進教授と武庫川女子大学の雨海照祥教授の御司会で討論されました。東日本大震災時の現地での対応が生々しく発表され、今後の栄養学のあり方について考えさせられました。シンポジウムⅡは「小児の栄養管理の現状と今後」を鹿児島大学の高松英夫教授と大阪府立母子保健総合医療センターの位田忍部長にお願いしました。これからは、小児の栄養に関するシンポジウムが増えてゆくきっかけになればと思っています。シンポジウムⅢには「機能性食品の発展性」を選ばせていただき、滋賀医科大学の藤山佳秀教授と久留米大学の田中芳明教授に御司会をお願いしました。シンポジウムⅣは、「炎症性腸疾患の栄養管理」をテーマに、IBD治療の専門家である新潟大学の畠山勝義教授といわき市立総合磐城共立病院の樋渡信夫院長にお願いしました。「栄養治療ルネサンス」のテーマは、シンポジウムⅤとして、せんぽ東京高輪病院の足立香代子先生と岐阜大学の森脇久隆教授にお願いしました。シンポジウムⅥには「NST加算をめぐる諸問題」を選ばせていただきました。藤田保健衛生大学の東口髙志教授と明和病院の矢吹浩子先生の名司会で、NSTの現状と問題点がよく理解できたと思います。
 「ICUにおける栄養管理」をパネルディスカッションとして討論いただき、「半固形化栄養とQOL」「栄養サポートツール・デバイスの現状」「アウトカム予測因子としての栄養アセスメント」をワークショップで討論いたしました。
 また、一般演題としてご応募いただいたなかから、ミニワークショップとして、「肥満と栄養」「栄養代謝の諸問題」「炎症性腸疾患」「経腸栄養の基礎」「シンバイオティックス」「高齢者とサルコペニア」「ICUと栄養」「短腸症候群の栄養管理」「ビタミン」「クロストリディウム感染症」「EPAをめぐって」などのテーマで演題を選ばせていただきました。盛りだくさんすぎたきらいがありますが、学会を主催した側として、無事にすべてのプログラムが終了できたことは皆様方のご協力の賜物として、この場を借りて、御礼申し上げます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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