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<スズケンDIアワー> 平成24年4月5日放送内容より スズケン

直接作用型Ⅹa因子阻害経口抗凝固薬 リバーロキサバン


東海大学内科学系教授
後藤 信哉

icon 新規経口抗凝固薬の種類

 新規経口抗凝固薬としては、凝固因子のトロンビンの作用を阻害する抗トロンビン薬と、トロンビンより一つ上流にある第X因子、その活性型の第X因子を阻害する抗Xa薬と呼ばれる薬剤と主に2種類があります。

リバーロキサバン

 リバーロキサバンは、新規経口抗凝固薬のうち、抗Xa薬に属する薬剤です。

ワルファリンの欠点を克服することを目的として開発

 新規経口抗凝固薬は、ワルファリンの欠点を克服することを目的として開発されました。先ほどもお話ししたように、薬効が変動してしまうのでモニタリングをしなければならないのがワルファリンの欠点でした。そこで、新規経口抗凝固薬は、モニタリングをしなくてもよい。どういう意味かと言いますと、薬剤により異なるのですが、1日1回ないし2回、決まった用量を必要なすべての患者に投与すると、ほぼ安定した薬効が期待できるという観点の薬剤です。
 極端な言い方をしますと、ワルファリンは個別の患者に対して個別最適化をする薬剤、それに対して新規経口抗凝固薬は、患者の集団を対象とし、その集団に対して薬剤を飲ませたときに効果を発現する薬剤です。新規経口抗凝固薬を使う根拠というのは、過去に行われた臨床試験結果のみということになります。従って、臨床試験の方法とその結果について、先生方は非常に正確な知識を持っている必要があります。ワルファリンであれば、薬剤が抗凝固効果を持っていることは、PT-INRを計測することにより明らかになります。新規経口抗凝固薬は、血中濃度が日内変動しますので、一度血液を取って抗凝固効果をはかったとしても、ワルファリンのような意味はありません。モニタリングが必要ないというのは、別の意味で言うと、モニタリングができない薬剤ということにもなってくるわけです。その意味で、過去の臨床試験成績に基づいて、患者の集団に対して包括的に介入をする、このような薬剤が新規経口抗凝固薬になります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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