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<スズケンDIアワー> 平成24年4月19日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(31) 腫瘍崩壊症候群


帝京大学名誉教授
清水 直容

icon イマチニブメシル酸

 第1番目にイマチニブメシル酸(429)には、頻度不明と書かれていますが、主要崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察する、異常が認められた場合には中止し、適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すると記載されております。
 なお、重篤な腎障害5%未満として、急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査(血清クリアチニン、BUNなど)を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量または中止し、適切な処置を行うという記載があります。


icon クラドリビン

 第2番目にクラドリビン(429)ですが、頻度不明であるが腫瘍容積の大きな患者で腫瘍崩壊症候群があらわれることがある。投与開始時に白血球数の多い患者には、腫瘍崩壊症候群の発現を抑えるため、高尿酸血症治療剤の投与及び適切な水分補給等を考慮すると書かれています。


icon ゲムツズマブ

 3番目に、ゲムツズマブで、オゾガマイシン(遺伝子組換え;423)ですが、2.1%に腫瘍崩壊群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度測定及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察する。異常が認められた場合には直ちに中止して適切な処置を行い、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察する。なお、TLSに続発して腎不全が発現することが報告されていると記載されています。


icon スニチニブ・リンゴ酸塩

 第4番目ですが、スニチニブ・リンゴ酸塩(429)ですが、頻度不明として腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察する。異常が認められた場合には中止し、適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すると記載されております。
 この頻度不明というのは自発報告のためでありましょう。

icon ダサチニブ水和物

 第5番目、ダサチニブ水和物(429)ですが、0.9%に腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるのでの記載に始まっておりますが、以下は前述と同じです。


icon ニロチニブ塩酸塩水和物

 第6番目、ニロチニブ塩酸塩水和物ですが、頻度不明の腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるのでという記載ですが、このあとは前に申し上げたと同じ記載です。ただ、ここには、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病を対象とした国際共同第V相試験及びイマチニブ抵抗性の慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病を対象とした国内第U相試験で認められなかった副作用は頻度不明としたと記載されています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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