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<スズケンDIアワー> 平成24年5月31日放送内容より スズケン

レストレスレッグス症候群治療薬 ガバペンチン エナカルビル


東京医科大学睡眠学講座教授
井上 雄一

icon ガバペンチンエナカルビルとプラミベキソールの使い分け

 この薬と従来のプラミベキソールの使い分けという点に少し言及したいと思います。レストレスレッグス症候群では、下肢の周期運動(ひざから下の部分が規則的に、20秒から40秒ぐらいの感覚でけり上げるような動き)を示すことがしばしばありますが、プラミベキソールはこれを劇的に改善するという特徴があります。また、効果が非常に早く、服薬当日から効果を発揮します。
 一方で、プラミベキソールは睡眠に対する作用が比較的弱い。先ほど申しましたように、レストレスレッグス症候群では眠れないという症状を呈することが非常に多いのですが、これに対する作用が比較的弱く、不快感は消えたのに不眠だけ残るという欠点がありました。

GE1800mg/日とPlacebo投与中の睡眠指標の変化(14日目)

 ところがこのGEでは、周期運動に対する効果はプラミベキソールよりも劣るのですが、睡眠改善効果の点では数段すぐれています。また、もともとは疼痛改善薬としての長い歴史を持っていると申しましたが、レストレスレッグス症候群では、このむずむず感に痛みを随伴するケースが非常に多く、この痛みをGEは劇的に改善するという特徴を持っています。

わが国のGEのRCTにおけるICGIおよびPCGIレスポンダー

 プラミベキソールとGEは異なる特性を持っているわけですが、GE単独での治療も十分可能なだけでなく、場合によってはプラミベキソールと併用することでも治療をさらに洗練させる方向に向かっていくものと期待されています。
 また、プラミベキソール使用例の5-8%ぐらいに起こる症状促進現象、これが起こったときには、プラミペキソールを暫減しながらGEを投与し置きかえていくというやり方も代替療法として重要だと考えられます。
 ただ、プラミベキソールもGEも、腎排泄性の薬剤ですので、クレアチニンクリアランスが30ml/分以下の症例では適用外になりますし、30ml/分から60ml/分ぐらいの症例では、量を落として使うことが望ましいと考えられています。
 一般的なレストレスレッグス症候群でのGEの使用量は600㎎ということになっていますが、腎障害で、クレアチニンクリアランスが30ml/分から60ml/分の症例では300㎎を用いることが推奨されています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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