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<スズケンDIアワー> 平成24年6月07日放送内容より スズケン

DI実例集(174)薬剤師による疑義照会後の処方変更およびDo処方の入力プロトコル―


旭川医科大学病院薬剤部副薬剤部長
粟屋 敏雄

icon はじめに

 医療を取り巻く環境の急激な変化に伴い、医療現場における疲弊が顕在化しております。これを解決する方策の一つとして、平成22年4月30日付で医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」(以下、医政局長通知)が発出され、多種多様な医療スタッフがおのおのの高い専門性を前提とし、目的と情報を共有し、業務を分担するとともに、互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供する「チーム医療」を推進するように指示しています。
 旭川医大病院では、この医政局長通知に基づいて、薬剤師が行える処方入力、処方情報オーダーの更新、入院患者への「Do処方、常備薬事後入力、」及び「持参薬処方入力」をプロトコル化し、運用を開始しました。今後、医政局長通知を具体化する上での参考となると思われますので、ご紹介させていただきます。

icon プロトコル作成の経緯

 当院では担当医の継続処方入力の質年や、予測指示に基づく常備薬の使用と処方入力が一致しないなどの薬剤に関する問題が多発しておりました。多くは、医師の多忙が原因であり、薬剤部として医政局長通知をもとに、介入可能な方法を検討しました。

薬剤師を積極的に活用することが可能な業務(医政局長通知)

 医政局長通知の解釈と院内合意ですが、まず疑義照会に伴う処方せん変更は薬剤師職能として確立されたものであり、当院でも手書き処方せんにおいては対応してきたこと、しかし、処方オーダー情報の更新は病院情報システム上の職務権限の観点から、医師の専権行為としてきたこと、一方、医政局長通知において、薬剤師の業務としてプロトコルに基づく処方の変更が可能であるとの解釈ができること。これらを踏まえ、薬剤師によるプロトコルに基づく処方情報オーダーの更新、並びに入院患者へのDo処方、常備薬事後入力及び持参薬処方入力を行う運用を開始したい旨を説明しました。院内での合意は、病院長補佐会議での事前説明、課長が参加する病院運営委員会での包括的な合意を得た上、診療情報管理委員会で細部を検討し、最終的なプロトコルを作成しました。
 このプロトコルは、再度、病院運営委員会に報告し、医長連絡会での説明の後、実施に至っております。

icon 疑義照会後の薬剤師による処方変更、入院患者「Do処方入力」プロトコル

 疑義照会後の薬剤師による処方変更、入院患者のDo処方入力プロトコルは三つからなっています。実際の薬剤師入力は4項目であり、以後説明させていただきます。

疑義照会後の薬剤師による処方変更,入院患者「Do処方入力」プロトコル

 薬剤師による疑義照会後の処方変更入力ですが、外来・入院処方における疑義照会後の薬剤師による処方変更入力に関しては、医師の了解があれば処方せんにその記録、疑義照会と変更内容を残すことで指示書は必要としません。

疑義照会後の薬剤師による処方変更,入院患者「Do処方入力」プロトコル

 ただし、医師は後にその内容を確認し、診療録に記録、承認する必要があります。医師の承認に関する記載は必須項目であり、医療監視などを踏まえ、薬剤部にて保存した記録をもとに、病院事務部と協力し、定期的に確認を行うことといたしました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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