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<スズケンDIアワー> 平成24年8月2日放送内容より スズケン

パーキンソン病治療薬 アポモルヒネ塩酸塩水和物


順天堂大学脳神経内科学教授
服部 信孝

 本日はこの夏、日本でも利用できるようになりますアポモルヒネ塩酸塩(商品名:アポカイン)に関して、解説をさせていただきます。

icon アポモルヒネ塩酸塩水和物について

アポカイン(アポモルヒネ塩酸塩) 概要

 アポモルヒネ塩酸塩は、オフ症状を改善する日本では初めてのレスキュー薬ということで、ドパミンD1受容体とD2受容体と両方を刺激する非麦角系ドパミンアゴニストです。
 特徴としては、注射剤ですので、患者さんたちは抵抗があるかもしれませんが、注射剤であるがゆえに、注射を打つことによって、多くの場合、およそ10分程度、遅くとも20分程度で効果が発現し、効果持続時間は約1時間となっています。
 アポモルヒネ塩酸塩は、日本ではレスキュー剤として使用されていますが、海外では皮下に持続的に注射をして、持続的ドパミン受容体刺激剤としても使用され、およそ20カ国で承認されています。
 アポモルヒネ塩酸塩には、専用のインジェクターがあります。最初はそれぞれのクリニックでインジェクターの使い方、あるいは投与のトレーニングが必要かと思います。しかし、トレーニングを受けた後は、オフ症状が出現した場合、およそ10分で症状を改善させることができますので、患者さんたちにとっては朗報であるといえます。

icon アポモルヒネ塩酸塩水和物の効能・効果、用法・用量

アポカインの効能・効果、用法・用量

 パーキンソン病患者は、発症後3年-5年すると、症状に変動(運動合併症状)が出てきます。運動合併症状には、ジスキネジアとウェアリングオフの大きく二つが存在しますが、アポモルヒネ塩酸塩のターゲット症状は、ウェアリングオフのオフ症状を改善させることとなります。パーキンソン病患者においてオフ症状が発現した場合、今までは経口薬で対応していましたが、注射薬のアポモルヒネ塩酸塩が登場したことによって、皮下注射の最大のメリットである即効性により、速やかにオフ症状から脱出することができる。これが、アポモルヒネ塩酸塩の最大の武器です。通常、成人パーキンソン病患者においては、アポモルヒネ塩酸塩は1回1rから始めます。以後、経過を観察しながら、1回量として1rずつ増量し、維持量として1-6rと定めます。その後は症状により適宜増減しますが、最高投与量は1回6rとなっております。

 

提供 : 株式会社スズケン



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