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<スズケンDIアワー> 平成24年8月30日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(32) 腎性尿崩症


帝京大学名誉教授
清水 直容

icon 副作用に記載の薬品

 一般名の7品目と水中毒という記載1事例を読ませていただきます。
 第1番目に炭酸リチウム(そう病・そう状態治療剤、薬効分類117)ですが、錠剤、シロップには記載がありませんが、注射(非リポソーム製剤)の副作用欄(2)の重大な副作用の(c)に腎障害という項目がありますが、その中に腎性尿崩症などの腎障害があらわれることがあるので観察を十分に行い、無尿、乏尿、BUN上昇、クレアチニン上昇、低張尿、多飲、多尿等があらわれた場合には中止するなど適切な処置を行うと記載されております。
 第2番目はアムホテリシンB(ポリエンマクロライド系真菌症治療剤、薬効分類617)で、注射(非リポソーム製剤)の副作用欄ですが、(c)の腎障害の中に腎性尿崩症があり、上述の記載と同じであります。
 第3番目がロベンザリット二ナトリウム(関節リウマチ治療薬、薬効分類114)で、副作用欄の重大な副作用の欄に、腎性尿崩症として0.1%未満と書かれております。
 4番目に、エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(抗ウイルス化学療法剤、薬効分類625)ですが、副作用欄の重大な副作用の(a)に、腎不全または重度の腎機能障害(1%未満)に腎性尿崩症が出ており、特に腎機能障害の既往がある患者や、腎毒性のある薬剤が投与されている患者でも注意を要すると記載されています。
 5番目に、デスモプレシン酢酸塩水和物(バソプレシン誘導体、薬効番号241)ですが、副作用の記載文は異なりますが、内容は類似と考えます。重大な副作用の中に、脳浮腫、昏睡、けいれん等を伴う重篤な水中毒があらわれることがあるので、過量な水分の摂取には十分注意し、異常が認められた場合には中止し、高張食塩水の注入、フロセミドの投与などの適切な処置を行うという記載であります。
 なお、点鼻液・スプレー副作用欄にも、水中毒20件などがあったと書いてあります。
 スプレーの副作用欄10にも重大な副作用の中に、頻度は不明であるが、国内自発方法に基づくとあります。
 第6番目にアムホテリシンB(ポリエンマクロライド系真菌症治療剤、薬効番号617)の重大な副作用欄、腎障害のところに腎性尿崩症が出ております。
 7番目にバソプレシン注射液(脳下垂体後葉ホルモン、薬効分類241)で、重大な副作用欄ですが、水中毒についての記載があります。
 第8番目にテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(抗ウイルス・HIV逆転写酵素阻害剤、薬効分類625)ですが、これにも腎性尿崩症または腎炎等の重度の腎機能障害があらわれることがあるのという記載があります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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