→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成24年9月6日放送内容より スズケン

医療薬学フォーラム2012 第20回クリニカルファーマシーシンポジウム


九州大学大学院薬学研究院薬剤学教授
大戸 茂弘

icon シンポジウムの話題

薬剤師に求められる専門性

 初日の午前に総論として、シンポジウム1では、「医療薬学の歩みと未来」を、大石先生と佐々木先生にご担当いただきました。最初に、大石先生に基調講演として「クリニカルファーマシーの立ち上げから専門薬剤師まで」をご講演戴きました。その後、「薬剤師の必須スキルとしての医薬品情報と専門性」、「薬物治療マネジメントに活かすTDM」、「製剤学的アプローチを用いた薬物療法の進歩」についてご講演戴きました。
 それ以降は各論と位置付け、シンポジウム2では、「医薬品情報の作り方、生かし方」を、澤田先生、折井先生、橋口先生、二神先生にご担当いただきました。「薬剤疫学と医薬品市販後情報」、「薬物動態と医薬品市販後情報」、「製剤と医薬品情報」、「市販後医薬品情報の収集ツールとしてのインタビュー」、「情報通信技術と医薬品情報-医薬品の安全対策の向上を目指して-」についてご講演戴きました。
 シンポジウム3では、「製剤研究の最前線-DDSからジェネリックまで-」を、神村先生と内田先生にご担当いただきました。「顧客志向性の経口製剤開発の最前線」、「経皮吸収型製剤(TDDS)の開発~貼るを極め、その先の医療へ~」、「制癌剤封入リポソームDDSの開発状況と今後の展望」、「新規投与形態DDSの製剤学的工夫」、「シクロデキストリンを用いたDDS研究の最先端」、「吸入剤開発の現状と課題」、「院内製剤の現状と課題」、「製剤学的工夫を活かしたジェネリック医薬品の開発」についてご講演戴きました。
 シンポジウム4では、「医療現場での臨床研究の進め方-薬学的エビデンス構築に向けて-」を、千堂先生と荒木先生にご担当いただきました。最初に天本先生に基調講演として、「臨床研究・試験の進歩と医薬品業界の動向」をご講演戴きました。その後「チームで進める臨床試験」、「抗悪性腫瘍薬の副作用予測のためのバイオマーカー探索的臨床研究」、「医療連携による薬学的エビデンス構築のための臨床研究」についてご講演戴きました。
 シンポジウム5では、「TDMによる創薬・育薬のイノベーション-有効性と安全性を高めるために-」を、松本先生と上野先生にご担当いただきました。最初に樋口先生に「TDMの進歩~30年の歩み~」をご講演戴きました。その後「医療現場におけるTDMの動向:生理的要因から遺伝子要因まで」、「免疫抑制薬のTDMにおける最近の動向」、「医療現場における薬剤性肝障害発症予測バイオマーカーの探索:育薬・創薬への還元を目指して」、「抗体医薬品開発におけるPK/PDの役割」、「TDMの今後の展開」についてご講演戴きました。
 シンポジウム6では、「生体リズム研究と時間治療の最前線」を、小柳先生と藤先生にご担当いただきました。「時間治療の実践(医師の立場から)、「時間治療の実践(薬剤師の立場から)」、「概日時計診断の新展開」、「時間栄養学」についてご講演戴きました。
 2日目の午前に、シンポジウム7では、「がん薬物療法のサイエンス~標準治療から個別化へ~」を、谷川原先生と齋藤先生にご担当いただきました。「ファーマコゲノミクス検査に基づく個別化」、「チロシンキナーゼ阻害剤のTDM」、「緩和医療の個別化」、「制吐療法の個別化」、「薬学的ケアの個別化」についてご講演戴きました。
 シンポジウム8では、「地域医療を支える薬剤師の役割・機能と未来」を、吉山先生、海野先生、井上先生にご担当いただきました。「地域におけるプライマリ・ケアの実践~薬剤師さん、ありがとう~」、「プライマリ・ケアによるパラダイム・シフト~プライマリ・ケア薬剤師への期待~」、「健康の相談も、処方せんも、私はいつもの薬局で」、「服薬指導から服薬支援へ~患者様が薬剤師に興味を持ってもらうために~」、「在宅医療と薬剤師・薬局のあるべき姿」、「保険薬局における薬物治療の最適化へ向けた「マイクロTDM」の活用」、「アジアにおける薬剤師の充実と発展」についてご講演戴きました。
 シンポジウム9では、「遺伝子情報に基づいた個別化薬物療法の展開-現状と展望-」を、家入先生と山本先生にご担当いただきました。「薬物療法における遺伝子情報活用の現状と展望」、「がん治療における遺伝子情報活用の現状と展望」、「副作用予防における遺伝子情報活用の現状と展望 」、「薬剤誘発性QT延長症候群の遺伝子基盤」、「薬理遺伝学の実践的研究展開」についてご講演戴きました。
 シンポジウム10では、「チーム医療に対応できる薬剤師の養成に向けての基礎研究、薬学教育、臨床研究はどうあるべきか」を、山田勝士先生と山田安彦先生にご担当いただきました。「基礎から臨床へ~薬物トランスポーターが関与する薬物相互作用~」、「基礎から臨床へ~血液脳関門病態と中枢性副作用~」、「6年制薬学教育における薬物治療学教育:理念とカリキュラム」、「薬物治療上問題を生じた症例の分析と薬剤師主導の臨床研究:病院薬剤師が期待されていること」、「チーム医療の中でこそ発揮されるpharmacist scientistの能力」についてご講演戴きました。

   ラウンドテーブルのシンポジウム11では、「楽しく語ろう医療薬学の未来を?-研究と現場の科学の白熱バトル-」を、中嶋先生と村山先生にご担当いただきました。「医療薬学」のこれからを担う学生と現場の第一線で活躍されている各分野の専門家が参加されました。学生の研究課題を題材として、シンポジウムへ参加した学生等の聴衆が考える現場の科学の魅力について、先輩達と意見交換することを通して、「医療薬学」の未来をこれからどう切り開いていくのか討論いただきました。  シンポジウム12では、「専門薬剤師の能力を生かす! -症例への考え方と専門間リレーション-」を、北原先生と畝井先生にご担当いただきました。各種専門薬剤師や認定薬剤師が、実際の現場でその知識や技能をどのように発揮し、各専門薬剤師間でのリレーションを如何に取るべきか、症例をもとに各専門薬剤師の症例への考え方とリレーションについて、また次世代型の専門薬剤師の進むべき道についてご討論いただきました。
 シンポジウム13では、「精神科医療に関わる薬剤師が注目される時代が来た!-薬剤師の専門性を活かした精神科薬物療法を目指して-」を、島添先生と武田先生にご担当いただきました。チーム医療を念頭に置き、薬剤師が処方設計に関わって減薬に成功した例などを挙げ、精神科領域における未来の薬剤師像をご討論いただきました。

   その他の企画として、ランチョンセミナー、企業展示、ポスター示説、優秀発表賞の表彰が行われました。いずれのテーマも薬剤師の実務、薬剤師教育、6年制における薬学教育さらに基礎研究と薬物治療の分野に及んでおり、活発な討論や意見交換が行われました。本フォーラムの開催に際し、ご協力戴きました皆様方に心より感謝申し上げます。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2