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<スズケンDIアワー> 平成24年11月15日放送内容より スズケン

COPD治療薬 ホルモテロールフマル酸塩水和物


東北大学大学院呼吸器内科学教授
一ノ瀬 正和

icon COPDの治療

安定期COPDの管理

 では、COPDの治療にはどういった手段があるかですが、まず第一に禁煙です。疾患の原因である喫煙を中止することによって、この疾患による障害、細い気管支の炎症や肺胞の破壊といった障害の進行は抑制されることがわかっていますので、病気が軽いとき、中等症、重症のどんな状態でも、どんな時期でも禁煙をすることがまず治療の最初となります。
 二つ目には薬物治療ですが、この疾患は、炎症性疾患ではありますが、現時点では有効な抗炎症薬が開発されておりませんので、気管支拡張薬を用います。気管支拡張薬と言いますのは、気管支の周りを囲んでいる平滑筋を拡張させて気道を広くして、空気の通りをよくすることによって息切れをとる薬であります。

拡張薬の作用機序

 気管支拡張薬には、抗コリン薬、β2刺激薬、テオフィリンと3系統ありますが、今回の話題であるホルモテロールはβ2刺激薬に属します。気管支の平滑筋の表面にあるβ2受容体を刺激して、細胞の中のサイクリックAMPを上昇させることによって気管支を拡張させる薬です。このβ2刺激薬には、短時間作用性(効果が2-3時間続く薬剤)と長時間作用性(12-24時間作用する薬剤)がありますが、ホルモテロールは長時間作用性のβ2刺激薬でして、1日2回、朝晩の吸入で有効性がある薬です。

長時間作用性β2刺激薬2剤、オーキシスとサルメテロールの作用発現時間。

 ホルモテロールは長時間作用性でありますが、作用の発現が速いといった特性も有しています。用い方としては、1日2回定期的に使用する安定期の長期管理薬ということになります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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