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<スズケンDIアワー> 平成24年12月6日放送内容より スズケン

5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン


川崎医科大学小児科学教授
中野 貴司

icon ロタワクチンの早期接種

 ロタウイルスワクチンは、生後6週から接種することができます。他のワクチンとの同時接種も可能です。ロタウイルスワクチンは複数回の接種が必要で、単価ワクチンは2回、5価ワクチンは3回の接種が定められています。乳児早期に接種を完了する必要があり、単価ワクチンは生後24週まで、5価ワクチンは生後32週までに接種を済ませることが規定されています。また、両ワクチンとも生後14週6日までに初回接種を行うことが推奨されています。
 どうして乳児早期に接種することが必要なのかについて説明します。まずは、有効性の観点からです。ロタウイルス胃腸炎は生後6ヵ月頃から患者が急増するわけですから、病気にかかってしまう前に予防することがワクチン本来の目的です。もうひとつは、安全性の観点からです。かつて、1998年に米国で導入されたロタウイルスワクチンは、接種により腸重積発症のリスクが上がるという報告が成され、使用が中止されたという歴史があります。この時に、乳児期後半の接種、特に初回接種の月齢が遅いと腸重積のリスクがより高くなるという結果でした。現在用いられている単価と5価のワクチンは、腸重積に対する安全性を確かめるためにワクチン史上最大規模の臨床試験を行い、かつてのロタウイルスワクチンより安全なものであることは確認されています。しかし、乳児後期は、もともと特発性の腸重積が増加する時期でもあり、乳児早期に接種を開始し、そして完了するというスケジュールが採用されています。有効性と安全性の両観点から、乳児早期に接種を行うことを守ってほしいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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