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<スズケンDIアワー> 平成24年12月27日放送内容より スズケン

話題の新薬2012−(3)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

 この番組では、新薬について解説しております。

icon 不眠症治療薬;エスゾピクロン

エクゾピクロンの構造式

 この薬は、ラセミ体のゾピクロンを光学分割して得られた活性体のS体です。GABA受容体への結合を介して、不眠、抗不安症を改善します。長期投与による薬物耐性や薬物中止による退薬症候や反跳は見られず、2012年1月に承認されました。
 成人では1回2rを、また高齢者では1回1rを就寝前に服用します。
 副作用は48%に見られ、味覚異常などです。


icon レストレスレッグス症候群治療薬;ガバペンチンエナカルビル

ガバペンチンエナカルビルの構造式

 次に、レストレスレッグス症候群、すなわち下肢静止不能症候群治療薬、ガバペンチンエナカルビルについてお話します。
 この薬は、α−アミノ酪酸の誘導体である神経伝達物質の遊離を阻害します。既成の抗てんかん薬のガバペンチンの消化管での吸収を高めるために開発されたプロドラッグです。
 症状が最も出やすい夜間に高い血中濃度を得ること、また1日1回の投与によるコンプライアンスの向上のため、徐放剤として開発されました。
 本薬600rを夕食後に経口投与します。副作用は57%に見られ、目まい、傾眠などです。


icon 直接作用型第]a因子阻害経口抗凝固薬;リバーロキサバン

リバーロキサバンの構造式

 この薬は、第]a因子活性部位への親和性が高く、選択的かつ直接的に第]a因子を阻害し、しかも良好な体内吸収と高いbioavailabilityを有しています。
 非弁膜症性の心房細動患者における虚血性の脳卒中及び全身性の塞栓症の発症を抑制します。1日1回15rを食後に経口投与します。副作用は51%に見られ、微出血、皮下出血などです。


icon ニューモシスチス肺炎治療薬;アトバコン

アトバコンの構造式

 この薬は、本症の標準的治療薬として世界21カ国で承認されており、我が国でも承認されましたが、全例調査と国内薬物動態試験の条件がついております。
 対象はニューモシスチス肺炎及びその発症抑制です。
 治療には1回5mLを1日2回、21日間、また発症抑制には10mLを1日1回、食後に経口投与します。副作用は68%に見られ、悪心などです。

 

提供 : 株式会社スズケン



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