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<スズケンDIアワー> 平成24年12月27日放送内容より スズケン

話題の新薬2012−(3)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 抗ウイルス薬;テラプレビル

テラプレビルの構造式

 この薬は、新機のHCV NS3-4A−セリンプロテアーゼ阻害薬であり、昨年(2011年)9月に承認されましたが、全例調査の条件がついています。
 適応はセログループ1型のC型慢性肝炎における次の病態におけるウイルス血症の改善であります。
  @血中のHCVRNA量が高値であり、しかも未治療のもの。
  Aインターフェロン単独療法あるいはリバビリンとの併用療法で無効あるいは再発の症例です。
 ペグインターフェロンα―2b及びリバビリンとの併用において、本薬750rを1日3回、経口投与します。服薬期間は12週間です。副作用は高率に認められ、貧血、白血球減少、発熱などです。


icon 選択的NK1受容体拮抗型制吐薬;ホスアプレピタントメグルミン

ホスアプレピタントメグルミンの構造式

 この薬は、抗悪性腫瘍剤の投薬によって生じる悪心、嘔吐に対する防御役として開発された世界最初のニューロキニン受容体拮抗型の制吐薬です。
 他の制吐薬との併用において、抗悪性腫瘍薬使用初日に本薬150rを点滴静注します。副作用は26%に見られ、便秘、ALTの上昇などです。


icon 骨粗鬆症治療薬;テリパラチド酢酸塩

テリパラチド酢酸塩の構造式

 この薬は、ヒト副甲状腺ホルモンのN端の1−34ペプチド断端です。間歇投与により骨形成が促進されることにより、骨量、骨質を改善します。
 成人では56.5?を1週に1回、皮下に投与します。副作用は49%に見られ、悪心、嘔吐などです。


icon クリオピリン関連周期性症候群治療薬;カナキヌマブ遺伝子組換え

カナキヌマブ遺伝子組換えの構造式

 本症は新生児期あるいは幼児期から発症し、生涯を通してさまざまな症状が繰り返し多発する慢性自己炎症症候群の一つです。
 インターロイキン1−βの過剰によって生じるとされ、本薬はインターロイキン1−βの作用を抑制することにより、本症のさまざまな症状を速やかに改善し、しかも長期間持続させます。
 本症の対象疾患は家族性の寒冷自己炎症症候群、Muckle-Wells症候群、新生児期発症の多臓器系炎症疾患などです。
 体重40s以下の患者においては、1回、体重当たり2rを、また、体重40s以上の患者では1回150rを8週ごとに皮下に投与します。副作用は63%に見られ、鼻咽頭炎、口内炎などです。


icon 閉経後乳がん治療薬;フルベストラント

フルベストラントの構造式

 この薬はステロイド性抗エストロゲン薬です。非ステロイド性抗エストロゲン薬は部分アゴニスト活性を示し、阻害作用が不完全とされています。本薬はアゴニスト作用のない薬品として開発されました。
 本薬2筒を初回、2週後、4週後、それ以後は4週ごとに1回、左右の臀部に1筒ずつ筋肉注射します。副作用は68%に見られ、注射部位の疼痛などです。

 

提供 : 株式会社スズケン



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