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<スズケンDIアワー> 平成25年1月3日放送内容より スズケン

第22回 日本医療薬学会年会


新潟大学医歯学総合病院薬剤部長
佐藤 博

icon シンポジウム等の話題

 今回、シンポジウム等については、公募制をやめて、年会からの指定とさせていただきました。また、視点を変える意味から、薬剤師以外の医療職(医師、看護師)、文系出身教授、ジャーナリスト等にも、シンポジウムのオーガナイザーとして、参画いただきました。
 各会場とも、立錐の余地がないほどの参加者であり、中には、立ち見の方が、会場入り口にまで溢れるほどでした。

プログラム

 シンポジウム名だけを羅列しますと、「臓器移植における個別薬物療法推進について」、「ジェネリック医薬品―どのように市民社会(国民)に定着させるか」、「臨床化学会ジョイントシンポジウム・糖尿病Up to date」、「がん薬物療法における『薬剤師外来』の取り組みの現状とその先」、「アカデミア発の医薬品開発における薬剤師の役割」、「東日本大震災時の医療支援の教訓からー急性期の医療支援についてー」、「精神科領域における病棟薬剤業務の推進」、「妊婦・授乳婦薬物療法のコンセンサス」、「緩和ケアと漢方〜緩和ケアにおける漢方を考える」、「円滑なチーム医療に向けた薬剤師への期待と担うべき役割」、「薬物療法専門薬剤師に対する期待」、「CKD患者の薬物療法適正化に向けて」、「医療薬学、薬剤師の位置。そしてこれから(医療系ジャーナリストと厚生労働省薬剤師技官)」、「クリニカルパスと薬剤―薬剤師の活躍する場面―」、「院内製剤を考える」、「救急領域における薬学的管理の実践―救急医療に求められる薬学的知識の活用を探るー」、「薬学・薬剤師教育の充実、薬剤師職能の向上、医療薬学の発展のために臨床系・実務家教員は何をすべか?」、「HIV感染症認定・専門薬剤師―その拡がりと保険調剤薬局との連携―」、「研究マインドを持った薬剤師」、「がん専門薬剤師による薬学的介入・薬剤管理指導の実際」、「フィジカルアセスメントから展開する病棟・在宅薬剤業務、健康管理に果たす薬局・薬店の役割と地域医療連携推進体制の必要性」、「地域薬局の薬剤師による軽医療マネジメントー薬剤師生涯教育のあり方も含めて−」および日中韓(CJK)シンポジウムです。
 パネルディスカッションは、医療薬学の将来展望です。ラウンドテーブルは、現場でよく見る副作用への対応、現場で求められる薬剤師像を、現行の薬剤師教育は満たしているか?です。ワークショップは、多職種ケアチームで共有する実践的QOL、評価法のワークショップー患者理解のための薬剤師のツールに向けてー、褥瘡が早く治る薬物療法3つのポイント〜これを知れば今日から薬剤師介入できる〜です。また、ランチョンセミナーも18あり、各界の先生方から、教育的な講演をいただきました。
 一般演題は、年会参加者との十分な議論をしていただくため、全てポスターとし、約1340題ほどで2日間、活発な討論が交わされました。
 学術貢献賞は、中村敏明先生(福井大学病院)および平塚真弘先生(東北大学大学院薬学研究科)です。奨励賞は、大野能之先生(東京大学病院)、河崎陽一先生(岡山大学病院)、丹羽 隆先生(岐阜大学病院)です。今回から創設されたPostdoctoral Awardは、荒木拓也先生(群馬大学 臨床薬理学)、川尻雄大先生(九州大学病院)、鈴木信也先生(けいゆう病院)、高科嘉章先生(浜松医大病院)、水野智博先生(名城大学)です。
 ただ会期中、残念なことが一つありました。関係者の賢明な努力にもかかわらず、当事者ではどうしようもない不可抗力な理由により、不十分な運用を迫られたシンポジウムもありました。2年に1回開催の日中韓シンポジウムです。中国からの年会参加者は数多くいましたが、シンポジストやポスター発表者である、いわば招待者は、日本に来ることが叶いませんでした。
 年会開催一つにせよ、様々な国際的な要因が絡む難しい世情を反映せざるを得ない現実は、言葉を反せば、まさに今年会のテーマでもある「千年紀の目覚め」を嫌が上でも意識して生きていくことを意味しているようでもあります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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