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<スズケンDIアワー> 平成25年1月24日放送内容より スズケン

加齢黄斑変性治療薬 アフリベルセプト(遺伝子組換え)


東京女子医科大学眼科学教授
飯田 知弘

icon アフリベルセプトについて

アフリベルセプト(アイリーア)

 アフリベルセプトは、網膜疾患治療を目的として開発された新規の眼科用VEGF 阻害剤です。適応症は、同種の薬剤であるラニビズマブやペガプタニブと同じで、「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性」です。
 アフリベルセプトは、VEGFレセプター(VEGFR)の細胞外ドメインのうち、VEGFファミリーとの結合に主要な役割を担っているVEGFR-1の第2ドメインと、VEGFR-2の第3ドメインを取り出し、ヒトIgG1のFcドメインを融合させて作られた、遺伝子組換え融合糖蛋白質です。

滲出型加齢黄斑変性における病態概念図とアフリベルセプトの作用機序

 加齢黄斑変性では、さまざまな要因により、網膜色素上皮などからVEGFファミリーが放出されます。これらは、血管内皮細胞や炎症細胞に発現するVEGFRを介して、血管新生や炎症を引き起こします。病理的な血管新生や炎症に関与するVEGFファミリーとして、VEGF-Aがよく知られていますが、VEGF-Bや胎盤増殖因子;PlGFも、同様に眼内で関与していることが報告されています。
アフリベルセプトは、これまでのVEGF阻害剤とは異なり、新しい概念で創成された薬剤で、VEGF-AのみならずVEGF-BやPlGFにも結合し、眼内の血管新生や炎症を抑制します。

 

提供 : 株式会社スズケン



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