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<スズケンDIアワー> 平成25年4月11日放送内容より スズケン

腸管アメーバ症治療薬 パロモマイシン硫酸塩


獨協医科大学越谷病院感染制御部教授
春木 宏介

icon はじめに

化学構造式

 パロモマイシン硫酸塩(商品名:「アメパロモ」)はアミノグリコシド系抗菌薬で1950年台にストレプトマイセスから分離され1960年代に開発された薬剤です。今回、赤痢アメーバ症治療薬として上梓されました。申請に当たっては日本感染症学会並びに厚生労働科学研究費補助金・政策創薬総合研究事業である輸入熱帯病・寄生虫症に対する希少疾病治療薬を用いた最適な治療法による医療対応の確立に関する研究班(略称:熱帯病治療研究班)からなされました。臨床データは熱帯病治療研究班の成果によるものです。今回はこのパロモマイシン硫酸塩について述べたいと思います。

icon アメーバ赤痢とは

 まず簡単にアメーバ赤痢についておさらいをしたいと思います。

感染メカニズム

 アメーバ赤痢は根足虫類の原虫であるエントアメーバ ヒストリティカによる疾患です。大きく分けて腸管アメーバ症、いわゆるアメーバ赤痢と腸管外アメーバ症、たとえば肝膿瘍、肺膿瘍などに分類されます。経口感染が主な感染ルートです。かつては海外旅行による感染症と考えられていましたが、現在ではその約6割が性行為による感染症として報告されています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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