→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成25年5月16日放送内容より スズケン

パーキンソン病およびレストレスレッグス症候群治療用貼付剤 ロチゴチン


自治医科大学神経内科学准教授
藤本 健一

icon レストレスレッグス症候群について

 この症候群の特徴は「下肢を動かしたくてたまらない」という強い欲求です。下肢を動かさないと「むずむず」「虫が這うような感じ」あるいは「何とも形容しがたい不快感」を伴います。症状は夕方から夜間に増悪しますが、昼間でも安静時、例えば電車に乗って座っているときに出現します。欧米での疫学調査では、有病率は10%に達し、頻度は男性よりも女性に多く、年齢とともに増加することが示されています。我が国での有病率は1〜4%で、欧米に比べて少ないのですが、認知度があがると今後増えるかもしれません。
 従来、レストレスレッグス症候群に対して、経口薬のプラミペキソールが保険適応でした。プラミペキソールの問題点のひとつはオーグメンテーションです。服薬開始時に認められた効果が持続せず、症状発現時刻が早くなったり、症状が下肢のみならず、身体全体に広がったりすることがあります。これに対して、ロチゴチンはオーグメンテーションが起こりにくいことが示されています。ドイツ、オーストリア、スペインの33施設で行われた研究では、我が国での承認用量である1日2.25〜6.75 mgを使用し、5年間フォローした中で、臨床的に意義のあるオーグメンテーションの発現頻度は5%に過ぎませんでした。持続的な薬剤供給(Continuous Drug Delivery)の効果と思われます。また、ロチゴチンは24時間効果が持続しますので、昼間の症状にも有効です。夜間のみならず昼間にも症状を認め困っている症例では、特に試していただきたいと思います。

icon ロチゴチンの適応について

 ロチゴチンは非麦角系ドパミンアゴニストの貼付薬です。1枚当たり2.25mg、4.5mg、9mg、13.5mgの4剤形があります。

用法・用量:パーキンソン病

 用法・用量はパーキンソン病では1日1回4.5mg 1枚から開始して1週間ごとに4.5mgずつ増量、維持量は1日9〜36mgです。

用法・用量: 中等度〜高度の特発性レストレスレッグス症候群

 中等度から高度の特発性レストレスレッグズ症候群では、1日1回2.25mgから開始し、1週間ごとに2.25mgずつ増量し、通常の維持量は1日4.5mgから6.75mgです。 いずれも肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替えます。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3 次項へ