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<スズケンDIアワー> 平成25年5月16日放送内容より スズケン

パーキンソン病およびレストレスレッグス症候群治療用貼付剤 ロチゴチン


自治医科大学神経内科学准教授
藤本 健一

 ロチゴチン(ニュープロ・パッチ)を試したい症例

 ロチゴチンが向いている患者はどんな患者さんでしょうか? まず、初めてパーキンソン病治療薬を使う患者さんです。ドパミン補充薬は服薬開始時に吐き気などの消化器症状が多いのですが、ロチゴチンはゆっくり吸収されるため、これらの副作用が少ないという利点があります。また、強い副作用を認めたときは、はがせば速やかに血中から消失するので安心です。内服薬と比べると血中濃度が安定しているため、最も運動合併症を起こしにくいと考えられます。
 次に、夜間や早朝のドパミン不足が問題の症例です。内服薬では夜間・早朝の血中濃度の維持が困難でしたが、ロチゴチンはそれが可能です。
 三番目がwearing-offやジスキネジアのコントロールで困っている症例です。持続的な薬剤供給は持続的なドパミン受容体刺激を行う上で、最も有効な手段です。
 四番目が、ドパミンアゴニスト速崩錠で脱抑制状態に陥る症例です。持続的な薬剤供給によって、脱抑制状態がうまくコントロールできる可能性があります。
 五番目に内服薬の数が多くて大変だと思っている症例です。パーキンソン病では複数の薬剤を服薬する必要があるため、薬が多くて飲みきれないという声をよく聞きます。
 そういう症例では、貼付薬にすることで、1剤でも内服薬が減れば喜ばれることがあります。
 最後が、嚥下障害や手術時など、内服が困難な症例です。突然の服薬中止による悪性症候群を予防することも可能でしょう。
 レストレスレッグズ症候群の患者さんでは、まずオーグメンテーションを起こしている、あるいは起こす可能性の高い患者さんが対象になります。さらに、夜のみならず昼間の症状で困っている患者もよい適応になると思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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