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<スズケンDIアワー> 平成25年5月23日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠(42)


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon ビデュリオン皮下注用

 有効成分は、エキセナチドで、「2型糖尿病」を効能・効果とします。ただし、「食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤、ビグアナイド系薬剤及びチアゾリジン系薬剤(各薬剤単独療法又は併用療法を含む)による治療で十分な効果が得られない場合」に限定されています。エキセナチドは、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬で、既に同成分の製剤が薬価基準に収載されており、従来製品が1日2回投与であったものを、週1回投与としたものです。したがって、薬価算定については、既収載のエキセナチドの製剤であるバイエッタ皮下注を比較対照薬に類似薬効比較方式Tで行われました。なお、比較対照薬の1日薬価は、臨床現場における使用実態を基に算出されています。

icon シムジア皮下注シリンジ

 有効成分は、遺伝子組換えのセルトリズマブ ペゴルで、「既存治療で効果不十分な関節リウマチ」を効能・効果とし、「関節の構造的損傷の防止」を含みます。セルトリズマブ ペゴルは、大腸菌により産生された遺伝子組換えヒト化抗腫瘍壊死因子(TNF)αモノクローナル抗体の抗原結合フラグメントにポリエチレングリコール(PEG)を結合させたものです。薬価算定については、本剤が補正加算の要件に該当せず、抗TNF製剤がすでに3つ以上薬価基準に収載されていることから、類似薬効比較方式Uで行われました。具体的には、もっとも低い値であった遺伝子組換えのゴリムマブの製剤であるシンポニー皮下注シリンジと合わせることとされました。

icon ニュープロパッチ

 有効成分は、ロチゴチンで、「パーキンソン病と、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」を効能・効果とします。ロチゴチンは、非麦角系のドパミン受容体作動薬で、経口投与では初回通過効果の影響を受けやすいことからパップ剤として開発されました。薬価算定については、同様の効能、薬理作用を持つ、ロピニロール塩酸塩の製剤であるレキップCR錠を比較対照薬に類似薬効比較方式Tで行われました。なお、剤形の違いについては、ホクナリン錠と同テープの剤形間比、2.3681が用いられています。

 以上のほか、デスモプレシン酢酸塩水和物の製剤であるミニリンメルトOD錠、リセドロン酸ナトリウム水和物の製剤であるアクトネル錠とベネット錠、エベロリムスの製剤であるアフィニトール分散錠を加えた16成分25品目は、2月13日の中医協総会で審議され、2月22日に薬価基準に収載されました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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