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<スズケンDIアワー> 平成25年7月4日放送内容より スズケン

DPP-4阻害糖尿病治療薬 サキサグリプチン水和物


東京医科大学第三内科教授
小田原 雅人

icon SAVOR−TIMI53の展開

SAVOR-TIMI 53のデザイン

 現在、サキサグリプチンについての1万6,500例規模の大規模臨床試験SAVOR−TIMI53が進行しています。プラセボを対照に、サキサグリプチンの心血管イベント抑制作用を主要評価項目とした4年間の試験で、サキサグリプチンの心血管イベントに対する有用性が実証されることが期待されます。
 糖尿病治療の目標である動脈硬化性疾患の発症、進展の阻止、ひいては健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持、健康な人と変わらない寿命の確保の実現に向けての第一選択肢となりうる薬剤として期待しています。

icon まとめ

 サキサグリプチンの特性は、
@選択的にDPP−4を阻害する2型糖尿病の治療薬です。
A1日1回5r単独投与により、ヘモグロビンA1cが低下し、その効果は52週にわたって持続します。
B既存の作用機序の異なる経口血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な場合に、併用することにより長期にわたってヘモグロビンA1c低下作用が持続します。
C国内で実施された2型糖尿病患者を対象とした臨床試験において、安全性解析対象1,237例中221例(17.9%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められました。主な副作用は、低血糖症29例(2.3%)、便秘19例(1.5%)、発疹15例(1.2%)等でした。また、重大な副作用として低血糖症、急性膵炎、過敏症反応及び腸閉そくが報告されています。
 本薬剤の副作用は、他のDPP−4阻害薬と特に変わるものはありませんでした。
 薬価は、七番目のDPP−4阻害薬として最も安い5r166円とされています。

 以上のような特性から、サキサグリプチンは良好な血糖低下を長期に持続させることが可能になる薬剤として、また心血管イベントの抑制作用が期待されている薬剤として、今後広く使われるようになると考えられます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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